旅先で旅に関する本を読むのは面白い、と前にも書いた。それが旅行中のエリアなら、執筆当時と今その瞬間とを比べられるし、全く違うエリアなら彼我の隔たりを思い描いてみる。
そんなプラスアルファの楽しみは別としても、本書は面白かった。面白いと言うか共感したって言うのか。それは本編中の旅程や行動ではなく(正直、天下の村上春樹サンがこんな旅をするとは思いも寄らなかった…内容は読んでのお楽しみ)、最終節「辺境を旅する」の一節…インタビュー記事の再構成らしいのだが、「(前略)だから旅行に関して言えば、たとえどんな遠くに、どんな僻地に行くにしても、『これはそれほど特別なことじゃないんだ』という認識がまず最初に頭にないと、駄目だと思うんです。(後略)」
その後、著者の旅のスタイル~旅行の記録やその後の旅行記の書き方へと話が展開するのだが、この一説は心より同意する。そう、別に大したことじゃないんだよ!もしそれが大したことだと言うのであれば、それは行く旅先ではなく行くための努力、行き続けるための執念にこそ向けられるべきものだと思う。それは本人にしてみると大きな違いなのだ(笑)。
最近はいわゆるヒット作と聞くだけで背を背けてしまうので、村上春樹なんて読むのは「ノルウェイの森」「ねじまき鳥クロニクル」以来、まだたった3作目だった。だから「1Q84」も「海辺のカフカ」もタイトルしか知らないし、どういう傾向が世の人々に(しかも海外でも、だ)ウケているのか分からない。しかし本を読んだ限り、村上春樹ってスゲェなと思えるのだった。
2010年5月30日 瀋陽のホテルにて読了
そんなプラスアルファの楽しみは別としても、本書は面白かった。面白いと言うか共感したって言うのか。それは本編中の旅程や行動ではなく(正直、天下の村上春樹サンがこんな旅をするとは思いも寄らなかった…内容は読んでのお楽しみ)、最終節「辺境を旅する」の一節…インタビュー記事の再構成らしいのだが、「(前略)だから旅行に関して言えば、たとえどんな遠くに、どんな僻地に行くにしても、『これはそれほど特別なことじゃないんだ』という認識がまず最初に頭にないと、駄目だと思うんです。(後略)」
その後、著者の旅のスタイル~旅行の記録やその後の旅行記の書き方へと話が展開するのだが、この一説は心より同意する。そう、別に大したことじゃないんだよ!もしそれが大したことだと言うのであれば、それは行く旅先ではなく行くための努力、行き続けるための執念にこそ向けられるべきものだと思う。それは本人にしてみると大きな違いなのだ(笑)。
最近はいわゆるヒット作と聞くだけで背を背けてしまうので、村上春樹なんて読むのは「ノルウェイの森」「ねじまき鳥クロニクル」以来、まだたった3作目だった。だから「1Q84」も「海辺のカフカ」もタイトルしか知らないし、どういう傾向が世の人々に(しかも海外でも、だ)ウケているのか分からない。しかし本を読んだ限り、村上春樹ってスゲェなと思えるのだった。
2010年5月30日 瀋陽のホテルにて読了