えー、JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」が来る13日に地球(オーストラリアの砂漠)へ帰還する、その不撓不屈なチャレンジ物語を克明に綴った物語…ではありません。こんな時期に紛らわしい題名の本を読んですみません。
本書は寓話である。孤高の鳥・ハヤブサを主人公とし、とあるきっかけから彼の内面に起こった変化と、その変化がさざなみの如く周囲に伝わり周囲をも変えてゆく、その過程を描くことで読み手にも何らかの変化を求めているようである。
訳者があとがきに書いているが著者はもともと聖職者だったそうで、そう思えば遠まわしにお説教されている気がしないこともない。ただし、本書ではあからさまに汝なになにすべし、とは書いていない。読み手に考えることを求めているようである。
さて、本書から何を思うべきか。不殺生?汝の隣人を愛せ?それとも…
本書を読んで「かもめのジョナサン」を思い出した。あれも後々考えると自我の目覚めと確立って寓話だったと、今なら簡単に思えるんだが読んだの小学生だったからなぁ…
2010年6月8日 通勤電車車中にて読了