以前住んでいた場所では、日常の買い物と言えば生協だった。生まれて初めてアルバイトをしたのも生協だったのは余談。昨今では流通・小売業の様相は大きく変わり、ごく一部の例外を除けばスケールメリットを活かした大型スーパーでなければ生き残れないような状況であるように思える。
本書は90年代初頭に書かれたもので、20年前の話だから「現況」は現在と大きく違うことが予想される。が、そこまでの発展経緯や取り組み、当時認識されていた問題を知るに不都合はない。そう認識した上で読めば、生協についてある程度知ることができる本と言えよう。
探せばきっと、その後の生協運動についても知ることのできる本があるのではなかろうか。今は生協利用者ではないので知って得するわけでもどうなるわけでもないのだが、元来は共同購入による消費者への還元からスタートした運動が良質安心な製品の開発へとシフトし、その過程で(必然的に)政治にも関わることになった生協がどうなったのか、消費者の意識が変わりゆく中でその理念を維持しつつ存続してゆけているのか興味がある。
2010年9月6日 通勤電車車中にて読了
本書は90年代初頭に書かれたもので、20年前の話だから「現況」は現在と大きく違うことが予想される。が、そこまでの発展経緯や取り組み、当時認識されていた問題を知るに不都合はない。そう認識した上で読めば、生協についてある程度知ることができる本と言えよう。
探せばきっと、その後の生協運動についても知ることのできる本があるのではなかろうか。今は生協利用者ではないので知って得するわけでもどうなるわけでもないのだが、元来は共同購入による消費者への還元からスタートした運動が良質安心な製品の開発へとシフトし、その過程で(必然的に)政治にも関わることになった生協がどうなったのか、消費者の意識が変わりゆく中でその理念を維持しつつ存続してゆけているのか興味がある。
2010年9月6日 通勤電車車中にて読了