日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】安田純平著 「ルポ 戦場出稼ぎ労働者」(集英社新書)

2010-09-06 22:19:41 | 本・映画・展覧会
 ここのところ楽曲を「耳コピ」するため移動中はずっとケータイプレーヤー(文字通り携帯電話)でヘヴィローテーションしていたので、全然読書ができなんだ。さすがにヤバいと思い一時中断、久々に本を読むことにして借りてきたのがこれ。ずっと予約の順番待ちでようやく配本されたのだ。

「イラク戦争の最前線とはどういう所か?取材したい!」と考えた著者が考えた方法は、東南アジア諸国からの出稼ぎ者に混じってイラクの軍事基地に派遣される労働者になる方法。なるほどね…とは言え「就職」は容易ではなく、けっこう苦労のすえ辛うじて潜り込む。そして行ったら最後、頑張って厨房調理の仕事をこなしつつ基地内をウロウロしてこっそり隠し撮りしてくるのだ。

 まず、イラクへの「就職」が狭き門だということに驚いた。希望者が少なく簡単に行けると思ったら大間違い、割の良い出稼ぎと言うことで、ネパール人を始めとするアジア人出稼ぎ者に大人気。それに対しビザの問題があってハードルは高い。現地に人を送り込むエージェントの様子も興味深い。「未熟練労働者が日本で職を失うと、世界のどこにも食っていける場所がないということになる」という表現は何となく理解できる。何もできないのに賃金ばかり高いってこったな…

 行動可能な範囲が狭いため、本書の内容は主に現地人労働者と交わした会話から構成されているが、それは止むを得まい。限られた範囲、期間内の出来事であっても興味深いものだ。イラクへ行く労働者は戦争行為に加担するといった意識はなく、割の良い仕事の場所が戦場だったというだけに過ぎないと言うニュアンスが良く伝わってくる。

 著者はいわゆる「自己責任論」を否定するが、そうは言っても何か起こったら日本政府は対処し、関係各方面と交渉しなければならない。「文句は言わないから放って置いて欲しい」という覚悟はして当然だが、世の中そうはできないと言う自覚がない点は幼稚だと思わずにいられない。そこは難しいよね。「権力が怖くてジャーナリストができるか!」ごもっともなんだけどさぁ。

 2010年8月30日 通勤電車車中にて読了
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2010年8月30日 微妙な温度

2010-09-06 06:21:06 | ノンジャンル
 今年は8月に入って急に気力が漲ったようで、次から次に手をつけ散財し…の状態。夏休み旅行から帰っても毎日、趣味全開で生きております。「今日死んでも悔やまないってくらい全力で生きたいんだ」と言う某アニソンの歌詞に触発されたかな?(笑)

 こういう時に気をつけなければならないのが体力で、「気ばかり若くて…」状態の昨今では要注意事項なのです。特に私は突然ダウンとなるNi-Cd電池的特性を持っているので、まだまだ大丈夫と思ってると朝おきた瞬間動けなくなってることに気付く、となりかねません(ちなみにアルカリ電池などは次第に電圧が低下してゆく特性を持ちます)。

 体力回復のため止むを得ずエアコンをかけて寝たりするのですが、この設定が難しいのです。タオルケット1枚程度で寝て快適なのが27度と28度の間くらい?28度にすると汗を掻いて目が覚めてしまい、27度で大抵大丈夫なのだけど、ちょっと何か掛けたくなることもあり…今年の夏は暑く、「おやすみタイマー」なんぞ使おうものなら明け方に暑くなって目が覚めてしまいこれまたNG。

 27度にするか、28度+扇風機のタイマー運転にするか、今夜も迷いつつ眠る。。。
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