日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【写真展】片野田斉写真展 「日本!天晴れ!」

2011-10-04 22:18:37 | 本・映画・展覧会
 古くは例えば日航機墜落とか阪神淡路大震災とか、大災害(大惨事)の報道写真特集本が数多く出版されているが、これまでそれらの全てから目を背けてきた。今回はたまたま…と言うより、幾らなんでもこれは避けて通れないだろうと。

 被災地の惨状は新聞でも色々と見てきたが、こうして大判の写真をみるとなお一層の迫力をもって観る者をとらえる。めちゃくちゃになった町並みや屋内の写真は直接的だが、住む場所を失った方々の生活の場を切り取った写真は、うーんやはり厳しいなぁ。

 どうしても、彼の地で厳しい環境に住まわれている方々と、なに不自由なく暮らしている自分の差を
思わずにいられない。これでいいのか、と思うよね。産品購買や募金など間接的な応援を長く続けた方が良いのだろうけど、やはり少しは汗を掻くべきなのかなとも思う。そう思い出させてくれた本典に感謝。

 2011年9月27日 ニッセイライフプラザ品川にて
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【本】勝谷誠彦 「平壌で朝食を。」(光文社文庫)

2011-10-04 07:34:08 | 本・映画・展覧会
 本の「ジャケ読み」などついぞしたことはないのだが、珍しくしたそれはカバーイラストが「たがみよしひさ」だったからに他ならない。が、たまには普段と違う事をやってみるものだ。面白かった。

 本書は、普段は歯に衣着せぬコラムニスト・コメンテーターとして活躍している(らしい)著者の、自伝的作品を含む短編集である。他の言論活動を知らぬが、水道橋博士の解説を読む限り本作は異例な作品らしい。

 そういう稀少性の有無に関わらず、本書中の作品には惹かれ一気に読めるのではないか。イラクで取材中に襲撃されて亡くなった橋田信介さんと小川功太郎さんに関する話、日航機墜落事故に関する話、近鉄バファローズ買収をテーマにした物語。赤裸々な風俗体験などちょっと鼻白む描写もないではないが、そこは本書中の作品において重要な部分ではない。

 本書を読んで何かを得るとか言うことはないかもしれないが、こういう人生もあるのだと知るのは決して不愉快ではなかった。日頃マスメディアで著者に接したことがないからこそ、そう思えたのかもしれないが。

 2011年9月28日 昼食のファミレスにて読了
コメント (2)
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