2011年10月2日 よしなしごと

　出勤の予定が無くなってしまった。さて何しよう…こうなると結局ウダウダなんだよねー。

　10月か…今年は半袖Ｙシャツを着たので衣替えしなくちゃだな。保管場所と化してるクリーニング屋へ行く。たまりかねて引取りの催促電話をしようとしてたらしい。スマンこってす。半袖Ｙシャツは数年前のものなので、ちょっとキツい。旅に着て順次廃棄だな。来年も暑い夏なんだろう、まだＹシャツが必要な生活をしているだろうか？

　毎年知合いの農園から買ってる巨峰が届いてるのを食べる。例年よりやや小粒だが、一層甘い。果糖って太るって聞いた気もするけどどうなんだろう。この夏はベルト穴が２つずれちゃった気がする。足首は相変わらず痛い、ドラム叩くの止めたのに…もう一回、医者に行った方が良いかな。そしてフィットネスクラブ行って減量しなければ。

　結局昼寝。起きて夜、知り合いが「行く」と某所に書き込んでいたのを見つけ横浜までバイクで出かけ、食事＆ギターを楽しむ。知り合いのギター、前にお聞きした時より遥かに上達されてるのに驚いた。毎日１時間、練習時間を確保して着実に成長してくにはどれほどのエネルギーが要ることだろう。それに比べ自分は…上手くならないのも道理である。

　ちょっとひんやりした夜は、あまり飛ばさずゆったり走る方が気持ち良い。パトカー気にしなくて良いし(笑)。安全運転で今夜もオヤスミ。

(Live) 松山隆弘

　今を去ることほぼ四半世紀前…だったと思う。北海道を旅していて、どこかのYHで一本のカセットテープを買った。それは、人生や旅を歌い上げた名もなきミュージシャンのものだった。その中の「君はLONESOME HOBO」という曲は、いや歌詞は強く心に残り、その後も事あるごとに旅の折々に、心に浮かんでは消え続けている。

　そのテープで歌っていたミュージシャンは、その後もひたすらに全国を回って歌い続けていると知ったのがつい数年前。聴こうか、思い出に留めておこうか。散々迷ったがついに、その人のライヴに行くことにしたそれが今日。

　東浦和の、民家と言っても良いほどの「小屋」に入るとその人はいた。もちろんカセット一本きりのつきあいなので初対面である。特段の挨拶をするでもなくライヴ開始。アットホームな雰囲気のなか響くギター、ギルドF-50BLD。大柄なボディから出す豊かな音の一曲目は昨日仕上がったばかりだという曲。目を瞑って聞く。次々とかかる曲は、もちろん知ってるものはない。だけどシンプルなメロディに乗せた強い意志が伝わってくるところはあのカセットと変わらず、表現の幅はずっとずっと広がっている。

　休憩の時に、オーナーと少し話をした。住宅地と言う場所柄もあるのだろうが、ここではアコギのライヴも数多く演られてきた。出演したミュージシャンのリストを見ると、見覚えのある名前が幾つも。もっと早くに来れば良かったなぁ。でも神奈川から東京を越えて埼玉って時間的にも気分的にも遠いのよ…

　しばらく改装休業するここでの最後のステージとなる松山さん、今日は一切PAなしの完全アンプラグド(って言い方はヘン？)。おかげで、表情豊かなギター、ヴォーカルを心行くまで味わえた。

　終わったあとの「後飲み会」にも参加させて頂いた所で松山さんに「どこかでお会いしてましたっけ」と問われ、実はかくかくしかじか…さすがに驚かれたかなぁ？「じゃ、酔っ払わないうちに唄うワ！」と例の「HOBO」を演って下さった！間近で、正対して聞く。すみません、ちょっと涙が止まりません…25年間、色々な旅をしてきたなぁと。日本や世界各地へ、だけでなく人生いろいろ過ごしてきたなぁと。カセットテープを買った時、まさか四半世紀にこんな思いで聞くなんて考えもしなかったよね。その後も自分の好きな「風」の曲を歌って下さったり(それもシブいナンバー)、大サービスをして頂いた感激は忘れられない。

　松山さんの歌は「硬派」だ。愛だの恋だのより、人生を、旅をテーマにした歌が多い。そこがカセットを買った理由であり、今回変わってなくて良かったと思った理由である。アルバムのタイトルソング「コロッケ」なんて本当に沁みるねぇ。ちなみに新作「元気のちうたた寝」はコピーさせて頂きました。(現地で曲だけは２回聴いて覚えた)

　オーナーの気配りもあり、楽しく過ごせた時間。改装されたあかつきには再び楽しい仲間の輪に加えて頂ければ幸せ。でも遠い(帰宅にちょうど２時間)…

　2011年10月1日　さいたま・宮内家にて