吉野・洞川あたりを歩き、僅かばかりだが修験道に触れた気がした。そう言えばあのエリアでは、有名な「大峰の奥駈」などもある。そもそも山伏とは?から知識の整理をすべく、本書を読んだ。少々古い過去の著書からの引用部分もあるが、数百年にわたる宗派の興亡や修行の体系など、新たな学説でも生まれない限りは差し障りなかろう。
山伏は、呪術師またはシャーマンとしての性格が非常に強いことが、一般の仏僧や神官と異なるように受け止められた。寺に籠って修行するのと、大自然の中で修行する違いか。時折メディアで目にする山伏姿、象徴的なのは袈裟についた「房」だよね?あれを始め、山伏姿の持ち物一つ一つ、名称だけでなくその形の意味するところまで解説がされており「そうなのかぁ」と思うところ多数。
修験の方法についても、様々な行事の手順や参加者が細かに整理されており(とうてい覚えきれない)、同じく巡礼ならぬ修験の道についても吉野~熊野、葛城といったエリアの大まかな地図と修行の場所について記されており、行った者としてそのエリアの広大さ、修行の大変さがしのばれるものである。
偶然ではあるが本書については、行った後で読んだことで厳しさ険しさの想像が容易につき、理解の一助となった。
2012年7月22日 四万十川YHにて読了
山伏は、呪術師またはシャーマンとしての性格が非常に強いことが、一般の仏僧や神官と異なるように受け止められた。寺に籠って修行するのと、大自然の中で修行する違いか。時折メディアで目にする山伏姿、象徴的なのは袈裟についた「房」だよね?あれを始め、山伏姿の持ち物一つ一つ、名称だけでなくその形の意味するところまで解説がされており「そうなのかぁ」と思うところ多数。
修験の方法についても、様々な行事の手順や参加者が細かに整理されており(とうてい覚えきれない)、同じく巡礼ならぬ修験の道についても吉野~熊野、葛城といったエリアの大まかな地図と修行の場所について記されており、行った者としてそのエリアの広大さ、修行の大変さがしのばれるものである。
偶然ではあるが本書については、行った後で読んだことで厳しさ険しさの想像が容易につき、理解の一助となった。
2012年7月22日 四万十川YHにて読了