日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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2015年1月15日 【食べ物】川崎・いちや

2015-01-28 22:22:00 | 食べ物・飲み物
 久々に「川崎Be」(要は駅ビル)地下を歩いたら、ラーメン横丁(みたいなトコ)の店舗が一部入れ替わってた。なので予定変更して食べてく。考えてみれば今年初めてのレポートじゃないですか?

 一番ベーシックなラーメンを頼む。澄んだスープ、ちょっと細めの麺、いわゆる中華そばのイメージ。でもホウレン草やナルトは載ってない。

 スープは魚介系、サバ節っぽい香りが一番強い。そこそこダシの効いた味わいだけどスープが濁っていないのはすごい。最近は濁ったガッツリ香る魚介系の店が多いので新鮮。スッキリしてるんだけどちょっと塩が強すぎる。食べ始めに心地よく感じるくらいだと、食べ終わる頃にはキツく感じられちゃって難しいね。
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【本】 E.J.H.コーナー著/石井美樹子訳 「思い出の昭南博物館」(中公新書)

2015-01-28 06:00:06 | 本・映画・展覧会
 副題は「占領下シンガポールと徳川候」。徳川ってもちろん、徳川幕府の徳川つながりです。

 この連休に出かけたシンガポールがかつて日本の占領下にあり、昭南島と呼ばれていた史実を知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか…昭和史の1ページとして覚えておいて頂きたいと思います。そのシンガポール、日本が来る前はイギリスが支配していた。多くのイギリス人が居た。支配者層ばかりでなく文化人もいた。学者もいた。彼らは戦況の悪化と支配者の交代による、自分達が関わってきた文化遺産の散逸を恐れ、それを防ぐ手立てを色々と考えた。いざ支配者が交替しやってきた新しい人々の中に、これまで収蔵してきたコレクションの価値を認め、敵味方を超えてこれを護ろうとする人々がいた。当時現地の責任者であった筆者によるシンガポールの博物館に収蔵された貴重な文化財保護の記録。

 幸い、大半の日本人は悪く書かれていない。本書でも書かれているように、後から「占領軍」として乗り込んだ日本兵はレベルもモラルも下がりそれこそ「日本鬼子」的なふるまいをする者も少なかったようだが、上級将校の多くは高等教育を受けきちんとした考え、振舞いのできる人間が多かったようで、それが本書に記録された物語の成立に大きく寄与したものと思われる。

 で、副題にもある徳川候とは、マライ軍政幹部最高顧問・徳川義親侯。wikipediaによれば尾張徳川家第19代当主。父親は越前藩主だった松平春嶽。毛並みが違います。ちなみに北海道土産で有名な(過去形?)「木彫りのクマ」を推奨したのもこの方だそうです。生まれ育ちからか、生来の性格ゆえか、或いはたまたま自身も植物学者であったからか、敵味方と言う立場に囚われず貴重な資料を護る尽力をされたのは奇縁。

 昨年11月の出張時のオフに訪問したシンガポール博物館、あそこが舞台だったのか。行く前に読んでおけばもう少し建物の周囲や内部を歩いて回ったりしたかもしれない。ちょっと惜しいことをした。

 2015年1月13日 通勤電車にて読了
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