日々のつれづれ(5代目)

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【映画】KANO 1931 海の向こうの甲子園

2015-07-31 06:46:33 | 本・映画・展覧会
 ことし初めは野球映画が3本続いた。映画館では観られなかったその3本目を機内で見るチャンスがあった!しかも23インチの大画面(JALビジネスクラス♪)。

 永瀬正敏が、ニコリともしない鬼監督。指導するのは日本人、漢人、高砂族(台湾原住民)の混成チーム。もともとは遊び半分だったチームに(日本の)甲子園出場と言う明確な目標を与え、日々のランニングで基礎体力を練成すると同時に「甲子園!」と掛け声させることで刷り込み思い込みをさせる。技術的指導だけでなくメンタルの指導が見事。

 選手たちの指導の一方、大和民族至上主義者との戦いもある。味方ばかりではない、それどころか当初は敵しかいなかった。それが次第に周囲も巻き込み、町を挙げての応援に変わってゆく。はるばる日本まで出かけ戻ってきた時は凱旋パレードだ。周囲の目を変えてゆく過程は「バンクーバーの朝日」に通じるものがある。どちらも外地のチームだし、野球なんてやってる場合かと言う無理解から始まった環境も同じだから。

 チームの面々が成長してゆく姿に感動するのが普通だと思うけど、それよりも指導者、教育者のあり方について感銘を受ける一方で人種差別について考えさせられた作品だった。

 台湾は何度も行っているが、舞台となった嘉義って通ったことしかない。阿里山へのゲートシティでもあり、一度寄ってみたいな。

 2015年7月20日 JL1便(サンフランシスコ→東京)機中にて
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