日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】野々山忠致著 「人道支援-ボランティアの心得」(集英社新書)

2016-02-12 20:22:27 | 本・映画・展覧会
 シリア難民が大挙して押し寄せた欧州で様々な問題が起こり、特にドイツ・ケルンでは2015年の大晦日にアラブ系難民が中心と思われるドイツ人女性への略奪・暴行・強姦が行われたとして大問題になっている。難民とは本当に手を差し伸べるべき人々なのか?難民に対する人道支援について書かれた本書は最近の著作ではないが、考えながら読んでみた。

 人道支援とは何か。政治的立場や宗教的立場を超え、人間として窮地にある人間に支援の手を差し伸べること、というのが大原則。なので、人道支援する団体は政治的に中立でなければ活動できない。原則として武力を持ってはならない…と、歴史的経緯や時には苦い教訓を踏まえながら培われてきた人道支援の原則についての解説は、NGOやNPO志願者の導入教育に最適と思われるほど平易。サブタイトルで「ボランティアの心得」と謳っているがそれは現場への持ち物指南ではなく、国際ボランティアを行う場合の大原則について解り易く書かれている。徒手空拳、勢いで参加というのは格好良いが本書の内容を十分理解しておけば、現場での行動指針にもなるのではないだろうか。

 だが世の中すべて理念通りには運ばない。「人道」「公平」「独立」「中立」という、人道支援の4原則と言うのが定義されているそうだ。なるほどと思う。だがそれではうまくできないケースもあるのでは?と瞬時に思ったがやはりそうで、ジレンマがあると隠さず書かれている。「中立」が理解されず活動できない地域もあるという。何で解らないんだと思う一方で、そこまで他人に対する不信感を持つほど追い詰められてきた人々なのだと気の毒にも思う。理由はどうあれ、それで犠牲になるのは非戦闘員の一般市民なのはどこの紛争地域でも同じ。

 そもそも人道支援は「対症療法」であり、本当は被支援者を生む要因を排除することが望ましい。だが現在の難民の多くは被支援国内の政治的対立により生まれるケースが多く、そこを修正しようとすると「政治的に中立」という原則から外れてしまう。現在以上の活動をしようとすると、内政干渉と言われる可能性は大きい。平易な説明で実務の難しさを理解できた。

 2016年2月9日 通勤電車にて読了
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2016年1月28日 【旅行】新々・小型スーツケース購入

2016-02-12 07:30:56 | 旅行・ハイク&ウォーク
 パナマの帰りにアメリカン航空で壊され。
 オマーンの帰りにカタール航空で壊され。
 機内持ち込みサイズにも関わらず諸般の事情で預け、JAL以外のワンワールドに乗った時に限ってスーツケースを壊されるのであります。なぜだ~!?ともかく、代品に満足できず(品質は良さそうだったが色が)、保険でまた幾ばくか頂いたので新しいのを買いました。今回の選定ポイントは、
 ・小型(いわゆるSサイズ、55cm程度)
 ・フレームレス
 ・四輪キャスター
 ・コーナープロテクターつき
 ・銀もしくは灰色
で、TSAロックってアメリカ行く時しか意味ないしどうでも良いやと思ってましたが、いまこのクラスはTSAロックが標準装着なのでした。

 「湘南電車2号」「長野電鉄2号」とも既に廃棄処分され手許にないため比較写真が撮れないのが残念ですが、さて今度はどういう識別仕様にするかな?「長野電鉄」用に買った細い反射テープがまだたっぷり残っているので踏襲して「長野電鉄2号(二代目)」とするのが安直で良いかな…と思っていたのですが、ボディ全面が細かな凸凹に加工されておりテープやステッカー類は貼っても直ぐに剥がれてしまいそうです。

 「湘南電車2号」は24回も持ち歩いたのに「長野電鉄2号」は片手程度しか使わなかった。不可抗力とは言え、今度のが長持ちするよう願って止みません。一番の秘訣はチェックインバゲージにしないこと。なんですが、最近現地での寝酒用に安いワインを1本入れてくことが多いもので。そうか、酒を飲んで寝る習慣を絶てば良いんですね!

 ワンポイントアクセントを付けられないのでニックネームも付けられないかな。間に合ったので週末さっそくデビューです。
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