日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【写真展】宮本隆司写真展 「九龍城砦 Kowloon Walled City」

2016-07-06 20:04:56 | 本・映画・展覧会
 昔の香港に関心のある人なら「クーロン城」という名前を聞いたことがあるのではないか。一世を風靡したパソコンゲーム「SIM CITY」を制作するヒントになったとも言われたビル群。「内部は無法地帯」「入ったら迷子になる」といた風説の絶えない魔窟。隙間なく詰まって建ったビル群を香港の旧空港(啓徳=Kai Tak)着陸間際の機内から見るたびに「キターッ!」とテンションが上がったものである。

 本展はその九龍城に数年間通い撮影したモノクロ写真の展示、荒れた画面が怪しさを増幅する。中に入ってみれば飾り気なく本音で生きる人々の息遣いが感じられたそうだが、展示された写真はその構図や画質から、どちらかと言えばまがまがしい雰囲気の表現に重きを置いているように感じた。

 古いパスポートを引っ張り出してみた。自分が初めて香港を訪れたのは1991年、5週間の出張だった。当然その頃は啓徳空港であり、九龍城が存在した。出張ということもあり、さすがに覗く気にはならなかった。以来四半世紀、数えてみたら合計でちょうど20回訪れているが、返す返すもあの空間に足を踏み入れなかったヘタレぶりを後悔する。通って数々のシーンをものにした作者は立派だ。

 2016年6月28日 品川・キヤノンギャラリーSにて
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2016年6月17日 【旅行】JR東日本 TRAIN SUITE「四季島」

2016-07-06 06:57:24 | 旅行・ハイク&ウォーク
 JR東日本が来年デビューさせる超豪華列車「四季島」の予約が始まり、パンフレットは無料で貰えるので申し込んでおいたのが送られてきた。うわ、豪華。厚みのあるパンフレットを開くと、内外装のイメージスケッチやが散りばめられている。

 JR九州「ななつ星」の成功(少なくともJR九州単独での商業的には成功と呼んでよいか疑問だが)を見てJR東、西とも二匹目のどじょうを狙う。九州より商圏が大きい?いや、これくらいのカネ出す人なら九州だろうが北海道だろうが往復の飛行機代くらい平気で出すから関係ないんじゃないかな?

 「ななつ星」は確かに素晴らしかった。しかしそれは列車の内装や乗務員だけに依るものではなく、九州と言う「借景」に依存する部分も大きいと思われる。東日本で、西日本で、同じように美しい海や雄大な山を眺めるコースが設定できるのか。「話題の列車だから申し込んでみた」だけの客が感動できるだろうか。もっともそれは鉄道会社の責任ではないのだけれど。

 1泊2日で22万円/人、「ななつ星」もそうだったが「幾ら何でも高すぎない?」と思うようではまだまだ。都内のホテルのスイートに泊まれば1泊それくらいは軽くいっちゃうのだから。ところで四季島って「しきしまの 大和の国は 言霊の さきはふ国ぞ まさきくありこそ」(柿本人磨)と「しき嶋の やまとごゝろを人とはゞ 朝日にゝほふ 山ざくら花」(本居宣長)のどちらかに掛けているのだろうね?やはり万葉集の前者なんでしょうか。こういう時にふと思い出すって、学校教育も捨てたモンじゃないと思ったりしていとをかし。
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