日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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2022年1月7~10日 【旅行】大分・山口・広島の離島めぐり(2)

2022-01-21 20:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 1月9日。今日は徳山市の沖にある大津島(山口県)へ行く。ホテルで朝食を済ませ、昨晩着いたターミナルへ。お客は釣りの人より島の人が多いようだ。今日も快晴無風で気持ちが良い。アンダーシャツ+長袖シャツ+中綿入りジャケットで、セーターはバックパックに仕舞ったまま。

 大津島は、太平洋戦争末期に開発された際立って非人間的な兵器「回天」の基地が設けられた島。魚雷に人が搭乗できるようにし、敵艦船めがけて特攻する「人間魚雷」が回天で、海のカミカゼとも言える。その原寸大模型が正面玄関脇に展示された回天記念館、内部は開発経緯や構造解説と言う回天そのものに関する資料と、戦死搭乗員すべての顔写真入りパネル、訓練教本、遺書など。知覧や鹿屋、大刀洗の記念館と並ぶ、痛ましく重い場所だった。(写真)

 徳山からの船は南から馬島、苅尾、瀬戸浜の3港に発着する。回天記念館のある馬島に上陸したので、1本しかない島内の道を歩いて北上し、瀬戸浜から徳山へ戻る一筆書きルートを考えていた。実際には思ったより消化が早く、瀬戸浜の船便は少ないため、苅尾まで戻って午後一の船で徳山に戻った。

 JRで岩国へ。オミクロン株が一気にまん延、なかでも米軍基地からみと思われる沖縄、山口(岩国市と隣接区域)には今日から「まん延防止措置」発令。もともと岩国駅周辺は街の中心部ではないこともあり、人影は超まばら。夕食を探してもお好み焼き屋かインド料理屋しか開いてない。海の幸にも地鶏などにもありつけず、夕食はインドカレーになった。

 本日の歩数:約23,000歩

徳山港 0740
(大津島巡航)¥720
0834-21-7749
大津島馬島 0824
*** 回天記念館ほか ***
大津島狩尾 1314
(大津島巡航)¥720
徳山港 1344
(徒歩5分)
徳山 1408
(JR)¥990
岩国 1517
[ホテルα-1岩国]
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【本】佐野眞一著 「完本カリスマ-中内功とダイエーの「戦後」(上・下)」(ちくま文庫)

2022-01-21 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 年末年始に読もうと借りたので、大著が続く。実際に読み始めたのは新年の仕事が始まってからになってしまったが…。本書は、ダイエーを一代で築き上げ、しかし遂には全てを失った経営者・中内功(正確にはつくりが「刀」)を30年近くも取材してきた著者なので、力の入れ方が半端ない。既存の中内本を「提灯持ちのお追従か堕ちたカリスマ」と強烈に一蹴、大した自信である。

 中内本人、そしてダイエーを創り育ててきた幹部社員、骨肉の争いを演じた兄弟などへのインタビューを織り込み、大作ながら飽きることなく読み進められる。とは言え、やはり著者はニュートラルではなく、なんだかんだ言いながら中内氏に惹かれていたのだなと感じる。何よりその死をもって「完全に戦後が終わった」とまで言ってしまうのはどうかと思う。

 中内氏は間違いなく、戦後ニッポンの消費者文化を創った人物だったとは思う。彼が居なければ現代の小売業界はなかったと言って差し支えなかろう。とは言え徹底的に他人を信じない性格、公私混同の極みなど、好き嫌いで言えば間違いなく嫌い。消費者の求めるものの風向きが変わったことに追従せず我が道を行き、結果として破綻した。自分は著者とは違い、気の毒にも哀れにも思えない。

 2022年1月11日 自宅にて読了
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