まさか新型コロナ渦がここまで続くとは、思っていなかった。今年こそ年越しは海外でと目論んでいたんだけどねえ…。たぶん1年に1度も海外へ行かなかったのって、20年ぶりくらいじゃないかな。
海外年越しが実質的に不可能と見切りをつけたのが11月。ならば国内と考え、今年は離島めぐり、なかでも船便の都合で時間のかかる鹿児島の離島をめぐろうと考えた。プランを立て予約を始めたところ、鹿児島の離島はどこもハードルが高く宿もレンタカーも年末年始は休業ばかり、それで目先を九州北部に転じた。佐賀県唐津市周辺には七つも離島がある。伊豆七島ならぬ唐津七島、ここを訪ねることにした。
12月28日、21時ちょうどにバスタ新宿を発車する「はかた号」に乗車。約 1,100㎞と国内最長級の走行距離を誇る。今年はもう搭乗の「ノルマ」を達成していたのと、年末で航空運賃が高いのと、何より「乗る時はこちら」と決めていた個室タイプの「プレミアムシート」が取れたので乗車を決めた。アドバイスをくれた友人に大感謝。車両はふそうエアロクイーンのスーパーハイデッカー、席は2A。今日は代替わり前の車両も2号車として増車されている。
個室だが、思ったより狭苦しさを感じない。前に乗った海部観光の「フローラ号」は期待の割に感動しなかった(むろん良くなかったわけではない)が、「はかた号」は乗った時から馴染むと言うか身体の収まりが良い。もちろん広大なスペースがあるわけではなく、デイパックはフットレストを上げてからその下に押し込むか、或いは一旦カーテンを開けて上の棚に載せなければならないのだが。23時半頃、新東名静岡SAでドア解放の休憩。ここを出ると、翌朝までドア解放休憩はない。もちろん車内にトイレが付いている。
個室なので消灯時間を過ぎてもカーテンを閉める必要がなく、買い込んだカップ焼酎をちびちび舐めつつ、流れ去る照明灯やテールランプを眺めながら過ごすことができる。が、窓ガラスから強烈な冷気が押し寄せて来、ほどなく閉めざるを得なかった。時節柄ブランケットの貸し出しはしておらず、ちょっと寒く感じる。脱いだジャケットをひざ掛けにして、何とかしのげる程度。このバスで唯一の不満だった。
12月29日、4時に山陽道三木SA、6時に同福山SAにてドライバー交替と思しき停車。8時過ぎに同佐波川SAで解放休憩、洗顔。2号車もいっしょ(写真)。本州の端近く、長い下り坂&カーブが連続する区間で単独事故による渋滞、関門橋を渡って門司ICで北九州都市高速へ入り、いったん流出して小倉駅周辺に停車。既に30分ほど遅れており、予定スケジュールに戻すにはここで下車して新幹線で博多へ向かうべきだが、今日はバス旅優先でそのまま乗ってゆく。
足立ICから再び高速に入り、黒崎で出て戻り、三たび高速で福岡入り、都市高速を天神北で降りて市内へ。高速も市内も年末渋滞があり、65分遅れで博多バスターミナルに終着した。もう少し暖かければ更に良かったのだが、意外と眠れ、WiFiの繋がりも良かったため飽きることなかった。
博多BTでバスを乗り継ぎ、「からつ号」で唐津へ。1時間半ほどで到着、いったん宿に入り、予定より1便遅らせた夕方の船で島へ渡ろうと思ったのだが雨になってしまい断念。ホテルで夜行バスの寝不足を補い、読書して初日は終了してしまった。
【12/28(火)】
バスタ新宿 2100
(はかた号)
[車中泊]
【12/29(水)】
博多BT 1117(+65)/1303
(からつ号)¥1,050
唐津BC 1435
1900~ トヨタレンタカー唐津駅通り
[OYOアスカホテル唐津泊]