著者の「国境三部作」の第三作。第一作「すべての美しい馬」の主人公と、第二作「越境」の主人公が「共演」するが、一貫して流れるのは時代の流れに乗らず(乗れず)我が道をゆくカウボーイたちの悲哀。
もっとも、悲哀と言うのは傍から見て言うことであり、本人たちはそうなることを覚悟し受け入れているようで、納得ずくの公道であろう。本意でない迎合をして生きるより、どんなに辛くても己の信念に従って生きる矜持。彼らは、彼らの人生を全うしたと考えれば、やるせない読後感も幾分は癒される。
2022年5月22日 実家から戻る電車中にて読了
もっとも、悲哀と言うのは傍から見て言うことであり、本人たちはそうなることを覚悟し受け入れているようで、納得ずくの公道であろう。本意でない迎合をして生きるより、どんなに辛くても己の信念に従って生きる矜持。彼らは、彼らの人生を全うしたと考えれば、やるせない読後感も幾分は癒される。
2022年5月22日 実家から戻る電車中にて読了