北ビルマ(あえてミャンマーと呼ばない、もちろん理由あり)に数年間滞在し、現地のゲリラや村人と寝食を共にした著者の記。1,000㎞におよぶゲリラ行軍に伴った期間が主なのだが、軍隊物とは程遠い。どこまでも続くジャングルを、政府軍に見つからぬよう時には夜中に行軍し、山中でも村には泊まらず露営することしばしば。そんな中で出会ったさまざまな動植物、飲食物、風習、伝承などが記されている。
極めつけはマラリア闘病記、マラリア罹患は発生地域に行けば珍しくないが、著者は医療施設どころか薬さえ入手できないような山中で発症してしまい、しかもそれが悪性。同行のゲリラや村人の手厚い看護、最後にはシャーマンによる祈祷で意識不明の重篤状態から脱したと言う。しかもマラリア原虫は著者の体内に残り、日本帰国後も時おり活動して著者を苦しめると言うから大変なもの。そんな目に遭いながらも著者が嫌いにならない、北ビルマ地域の魅力とは何か。たぶん、最先端の文明生活からは程遠いプリミティヴな生活、そのため無償で助け合い生きてゆく(そうせざるを得ない)村人たちの優しさなのかなと。
しかし、作中に紹介された食べ物飲み物、個人的にはどれもそそらないばかりか避けたい感じのものばかりだった…
2022年6月11日 実家にて読了
極めつけはマラリア闘病記、マラリア罹患は発生地域に行けば珍しくないが、著者は医療施設どころか薬さえ入手できないような山中で発症してしまい、しかもそれが悪性。同行のゲリラや村人の手厚い看護、最後にはシャーマンによる祈祷で意識不明の重篤状態から脱したと言う。しかもマラリア原虫は著者の体内に残り、日本帰国後も時おり活動して著者を苦しめると言うから大変なもの。そんな目に遭いながらも著者が嫌いにならない、北ビルマ地域の魅力とは何か。たぶん、最先端の文明生活からは程遠いプリミティヴな生活、そのため無償で助け合い生きてゆく(そうせざるを得ない)村人たちの優しさなのかなと。
しかし、作中に紹介された食べ物飲み物、個人的にはどれもそそらないばかりか避けたい感じのものばかりだった…
2022年6月11日 実家にて読了