横見浩彦著 「JR全線全駅下車の旅」(KKベストセラーズ)

　漫画「鉄子の旅」で一躍有名人となった(?)「横見さん」の大記録達成記。

　バカらしいとかムダだとかそういう「意義」はおいといて、全線全駅下車というのはスゴイ。全線乗りつぶしに比べ数倍の時間と体力を必要とする。そして気力も…読んでない人の為に補足しておくと、この人はただ「乗る」もしくは「降りる」だけでなく、その駅ごとの見取り図を描いているのだ！東京や新宿なんてどうやったんだ！？さらに書いておくと必ずその駅を利用…即ち徒歩や他の公共交通機関で訪ねて見取り図だけ描いてサヨウナラ、ではなくてその駅を「列車乗客」として利用しているのである。

　…と褒めるのはこれくらいにしておいて(笑)、やはり個人的にはこの人のスタイルは好きではない。目標達成第一なので仕方ないとも擁護できるが、ほぼ３週間すべて車中泊とか、食事は食パンや白ごはんだけとか、年齢に比べあまりに貧しすぎる。などと書くと「オマエも傍から見れば同程度だよ」と突っ込まれそうなのだけれどね。

　まぁこの方、他人に迷惑かけてるワケじゃなし、きちんと切符も買ってるんだし、今は「私鉄全線全駅下車の旅」をやってるらしいが精々頑張って下さい、と。

　2008年8月19日　自宅にて読了

2008年8月22日 盆踊り

　通りかかったビルの谷間で盆踊り。

　盆踊りと言えば「炭坑節」と「東京音頭」を交互にやるのが近所の盆踊り大会の定番だったなぁ。でも楽しいのは踊ることじゃなくて周囲に出てる屋台で遊ぶこと。と言ってもお好み焼き食べて空クジ(笑)ひくくらいか…中学校くらいで、同級生の女の子と行くくらいが華なんじゃないですかね。(遠い目)

　最近、地域コミュニティの地盤沈下なんて言われてるけどそうなのかねぇ。でも確かに今日も、このビルの谷間にどこから？ってくらい子供が一杯居たけど、「幼児」ばかりで「生徒さん」が居ない。住民の世代にも拠るんだろうから、周囲は新築マンションで住民は20代～30代くらいの比較的若い夫婦が多いのでしょうかね。

　通りがかった場所のコミュニティまで心配する必要はないんですけどね！

P・ヴェプファ、U.v.シュルーダー著/中村昭彦訳 「機長の決断」(講談社プラスアルファ文庫)

　スイス航空MD-82の機長が書いた本。飛行機の魅力やフライトの楽しさを紹介する、いわゆる「パイロット本」ではなく、運航の各フェーズについて、写真やチャートを交えながら解説している。マニア向けでなく、「客席にいる乗客が、扉の向こうで何が行われているかわかるように」という意図を持って書かれた所が素晴らしい。そうは言ってもある程度は航空の基礎知識がないと理解できませんが…

　前に読んでおいてあったのを読み直したんだけど、最近すっかり操縦から遠ざかってるにも関わらず説明の内容がすんなり理解できたのはｘｘキャプテンの薫陶よろしきを得ているのか(笑)。

　そうなるとやはり気になるのは訳文で、原著は英語ではないのだけどオペレーションに関する用語は英語のはずなので、何かしっくり来ない点も多々あり。識者のアドヴァイスを受けてはいるようなのだが、ここらへんが文章化の限界なんだろうか。内容とは関係ない次元で、訳書の難しさを痛感した。

　2008年8月16日　アムステルダム・スキポール空港にて読了

2008年8月21日 餃子の王将

　ホント久々に「王将」へ行った。やはり餃子は外せない。あと焼飯かなぁ…そのセットがあったので頼んじゃった。メチャクチャ美味いワケじゃないんだけど何となく舌が覚えてるのよね(笑)。運ばれて来た料理を食べながら、ふと昔を思い出した。

　昭和50年代前半、まだ「青春(のびのび)18きっぷ」が発売される前、オイラは「片道きっぷ」を使って日本列島をうねうね、くねくねくねＰしながら北へ～南へ～東へ西へ～♪と旅していたんだけど、途中京都に寄るとわざわざ四条大宮の王将に立寄ったのであった。何で行ったかと言うと、当時そこではよく割引券を配っていて、それが何故か行く度に手に入ったので毎回…まさに思うツボですよ。あそこは第一号店なんだね。

　その後、学生時代はクルマ(最初のPF50だ)で「東京環状」R16の相模原市に橋本５叉路って交差点があって、それを八王子方面に行った所にある王将にも良く行った。今は道路改良工事で別の場所に移ったみたいだ。何でR16なんて使っていたのかな。道志みちを攻めてたわけでもないし、向こう方面に(いや、どっと方面にも)女の子送ってくなんて無かったんだけどｗ

　ちょっとノスタルジックな気分になって店を出た。そう言えば雑誌「ノスタルジック・ヒーロー」なんですけどね、そろそろ買うのを止めて処分しようかとも思ってるんですが、何方か引き取って頂けませんか。できれば高価で(笑)。初期の臨時増刊期・中とじの時代から最新まで130冊近く、ほぼ全部揃ってます。お前も出ただろうって？大丈夫、それは別に買ってあります(爆)。

pen 2008年7月1日号

　旅の道連れ、３冊目。

　こちらはややこしい空港関連をすっ飛ばし、エアライン関連の情報に絞った特集。お気楽である意味つまらない。もちろん「どこのエアラインで出かけようかな～」と夢ふくらむ読者にはお勧め(笑)。

　これまで雑誌３冊読んで思ったのは、視点が違うのは当然で構わないけど事実誤認な記事もあること。読者を誘導するためか前提条件が明確でない記事もあること。いつぞやの「TRENDY」じゃないけど関係者怒るんじゃないの？って書き方もあったし。活字を鵜呑みにすることの怖さを改めて感じたのであります。

　2008年8月14日　ワルシャワ→モスクワ「POLONEZ」号車中にて読了

2008年8月20日 諦めるのはまだ早い？

蝉の鳴き声が弱くなってきた。
夜に虫の音が聞こえてきた。
あぁ、今年も夏が往く。

秋の雰囲気は好きだけど、
そこに至る夏の終わりは好きじゃない。
空が澄み、雲が高くなってゆくのは見たくない。

散々遊んできて何をと仰るでしょうが(笑)
ちょっと物想いにでも耽ってみたくなるような。

週刊東洋経済 2008年7月26日号

　夏の旅のお供・二冊目。

　今度は「エアライン＆エアポート」に焦点を当てた特集号。エアポートと言う点では前に紹介したダイヤモンド誌より詳細に、具体的に国内某都市から海外某都市への乗り継ぎ例を紹介している点が評価できる、もちろん「成田が負ける」例を選んでいるのは見え見えだけどね。

　機内サービスについて定番の「エアライン人気ランキング」みたいなのがあるけど、正直この手は信用しない。きちんと比べられるのは座席の寸法や傾斜角度、エンターテイメントの番組チャネル数くらい。例えばCAの接客とか食事とか、個人的に評価の分かれるものは記録は出来ても評価基準は個々人の好みに依ると思うのだが如何。

　だからと言って目立って評価が高いわけではない日系キャリアは何もしなくて良いわけではなく、それなりに努力をして欲しい。だって一番気質を理解しサービスできる筈の日本人乗客の評価で一番を取れないんだよ？

　ところでA380ってそんなに乗客にとって良い飛行機なんだろうか。上級クラスはともかく、エコノミーはどうなの？ワンワールドの笑みレーツに入ったらドバイ線で、一度くらいは乗ってみたいかな。

　2008年8月12日　ワルシャワのホテルにて読了

2008年8月19日 早くも鬼が笑い始めた。

　成田から帰って来て荷物の整理をしてボフッとベッドに転がって、起きて会社に行って…それがたった２回でもう旅は記憶の中の出来事になっちゃった。夏は代謝が良いせいか、時差ぼけも余り感じずだから余計に。

　旅に出る回数が多いほど、日常に戻るのも早くなっちゃうんだろーなー。まぁ毎月夢見心地では居られませんからな(笑)

　なので来年の夢を見るべく、プラン立てた。ロシア→ウクライナ→ブルガリア、もちろん列車移動。我ながらナイスなスケジュールは今回の旅のさなかに閃いたルート。実現まであと350日ほど。値段は気にせず、正規割引航空券の予約入れておこうかな。

　プランを立てれば立てるほど、現実の生活が辛くなるね。

週刊ダイヤモンド 2008年6月28日号

　旅に出るのに本屋へ行って、ガイドブックを買わず道中での読み物を買ってしまった(汗)…しかも似たようなのを何冊も。

　しょっぱなに読んだのは週刊ダイヤモンド。もちろんお目当ては「エアライン＆エアポート世界大激戦」である。その他の記事も結構面白いのが多い。

　表紙にある通り、色々なテーマで記事が書かれているのだが、やはり面白いのは「アジアのハブ化に対する日本の無策ぶり」をコキ下ろしている記事。そう、今や首都圏に住んでる人以外、成田は使っちゃいけないのだ(まぁ成田行きの便のある空港周辺の方々くらいは良いか)。

　もちろん日系キャリアが良い(自分はJGCだSFCだとか)あるんだろうけど、それに中韓キャリアなんて絶対イヤって人も知ってるんだけど、敢えて言う。利便性だけで言えば「成田飛ばし」これ必然。

　そう言えるのはオマエが成田に近い(２時間かかるけどね)からだろうって言われるかもしれないけど。でもね、例えば僕が地方に住んでるとしますね、それで今と同様に海外に割と良く行くとします。そしたら絶対JGCにはなっていない。最寄りの国内空港への就航エアラインにも拠るんだろうけど、たぶん全日空＋アシアナでしょうね。日航＋キャセイ？アメリカ方面が辛いよね。

　先ごろ大阪の知事が三空港の見直しをぶって国交相(当時)から「素人が」と一蹴されてたけど、でも当然の議論でしょ。伊丹？廃止でしょ。そしたらJR東海は大喜びだ。地域エゴ(と言っておく)と国としての国土交通ネットワーク構想と、バランス取るのが難しいんだろうけどビジョンが見えないと思いませんか？バラまきじゃなくて空港も「選択と集中」して欲しいよね。何でも欲しがる地域エゴ、これは住民側の意識改革が必要。住民より地方の土建屋か？

　などと狭いセキノミークラスでアツくなりながらシベリアの空を往くのでありました。　

　2008年8月9日　KL862便機中にて読了

2008年8月18日 ダスビダーニャ！ナツノヒ（さよなら夏の日)

…と言う訳で、本日より社会復帰です。今回は面倒なので(言い切り)「旅日記ダイジェスト版」は書かないようにしようと思います…ダメ？

　で、旅に使い切る寸前のを持っていったので、休み明けからは新品登場です。スパシーバ。なんか味しねーよ、これ？

　2007年8月　ロシア・モスクワにて購入