本の「ジャケ読み」などついぞしたことはないのだが、珍しくしたそれはカバーイラストが「たがみよしひさ」だったからに他ならない。が、たまには普段と違う事をやってみるものだ。面白かった。
本書は、普段は歯に衣着せぬコラムニスト・コメンテーターとして活躍している(らしい)著者の、自伝的作品を含む短編集である。他の言論活動を知らぬが、水道橋博士の解説を読む限り本作は異例な作品らしい。
そういう稀少性の有無に関わらず、本書中の作品には惹かれ一気に読めるのではないか。イラクで取材中に襲撃されて亡くなった橋田信介さんと小川功太郎さんに関する話、日航機墜落事故に関する話、近鉄バファローズ買収をテーマにした物語。赤裸々な風俗体験などちょっと鼻白む描写もないではないが、そこは本書中の作品において重要な部分ではない。
本書を読んで何かを得るとか言うことはないかもしれないが、こういう人生もあるのだと知るのは決して不愉快ではなかった。日頃マスメディアで著者に接したことがないからこそ、そう思えたのかもしれないが。
2011年9月28日 昼食のファミレスにて読了
本書は、普段は歯に衣着せぬコラムニスト・コメンテーターとして活躍している(らしい)著者の、自伝的作品を含む短編集である。他の言論活動を知らぬが、水道橋博士の解説を読む限り本作は異例な作品らしい。
そういう稀少性の有無に関わらず、本書中の作品には惹かれ一気に読めるのではないか。イラクで取材中に襲撃されて亡くなった橋田信介さんと小川功太郎さんに関する話、日航機墜落事故に関する話、近鉄バファローズ買収をテーマにした物語。赤裸々な風俗体験などちょっと鼻白む描写もないではないが、そこは本書中の作品において重要な部分ではない。
本書を読んで何かを得るとか言うことはないかもしれないが、こういう人生もあるのだと知るのは決して不愉快ではなかった。日頃マスメディアで著者に接したことがないからこそ、そう思えたのかもしれないが。
2011年9月28日 昼食のファミレスにて読了