日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【本】荒井利子著「日本を愛した植民地 南洋パラオの真実」(新潮新書)

2018-09-20 20:37:28 | 本・映画・展覧会
 いわゆる南洋群島のうち、グアム・サイパンは過去にも、ミクロネシア連邦とマーシャル諸島は昨夏に訪れた。残るはパラオ(共和国)で、行くチャンスをずっと窺っている。何年ももたもたしているうちに今上天皇が行幸されてしまった。それはさておき。

 かつて日本占領下にあったアジア諸国でも台湾以上に親日度が高いと言われるパラオ。行った事ないので本当か判らないけど、でもなんで?南洋系のおおらかな気質がそうさせるのか?かねてよりの疑問に答えてくれるのが本書。

 台湾ではハード・ソフトのインフラ整備をして人々の生活水準を引き上げたことと、日本敗退後にやってきた中国(大陸)人の横暴な振舞いへの反感から「日本人は良かった」と言う雰囲気が醸成されたというが、パラオでは中国の代わりに「日本後」を統治したアメリカへの失望が1つ。それと、日本統治時代、日本人の中にも階級社会があり、それが役人>民間人>パラオ人=沖縄人であったことが被占領国民であるコンプレックスを解消し、かつ海人であった沖縄人が特にパラオ人と親しく接したことから、沖縄人ひいては日本人への好感が醸成されたのではないかということ。特に後者は心理学的に説得力がありそう。なるほどなと唸った。逆に言えば開拓に出た先でもウチナンチュはヤマトンチュに差別されていたんだね。

 日本人の中にも差別があったという指摘は痛く、それがためにパラオが超親日だと聞かされると素直に喜べないが、それが真実なのだろうか。

 2018年9月5日 通勤電車にて読了
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(Live) 王様

2018-09-20 06:42:35 | 音楽、ギター、カラオケ
 久しぶりに強大な勢力を持ったまま、台風21号が四国から関西を縦断し、特に阪神圏で甚大な被害をもたらした。関西空港、完全復旧はいつになるんだろう…関東も午後から風、ところによっては雨も強く、電車の運行も乱れて普段であればライブ行きはキャンセルするところ。だが今日は行かねばならぬ。

 久しぶりにナマで聴く王様、偶然にも今年が「即位(デビュー)」25周年だそうで驚いた。おめでとうございます。相変わらずの王様帽子に赤マント、白タイツに銀の靴。衣裳代かかるのかかからないのか?相方のMDプレーヤー「テンポたもつくん」は9代(台)目だそうです。

 例によっての直訳ロック、今日のナンバーはカブトムシ(The Beatles)メドレーに始まり、ワシら(Eagles)、接吻(KISS)、転石(Rolling Stones)、旅(Journey)、鉛の飛行船(Led Zeppelin)等々。あ、訳しきれない人でエリック・クラプトンやマイケル・シェンカー、ジミ・ヘンドリックス、ヴァン・ヘイレンとかも。そして何と言っても忘れちゃならない深紫(Seep Purple)だあっ!

 王様を知らない人はただのコミックソングだと思うだろう。だがそれだけで25年も活動を続けられるはずがない。ライブに来ればワカる。試しにネットで「王様 ギター」で検索して欲しい。異口同音に「イロモノだと思ってたけどライブ聞いたらギター(1961 Fender Stratocasterだとか?)めちゃくちゃ上手かった」みたいなブログが何件も引っ掛かるから。どう上手いのか?早弾きしても音が潰れず、クリーンな1音1音が聴き取れる。リズムが乱れない。オリジナルへのリスペクト感あふれるトーンコントロール。そしてMCが面白い。ちょっと業界内輪話があったり、ほんのシモネタがあったりで飽きさせない。何より、歌詞解釈について、原曲をリスペクトしきっちり消化したのを訳した説明(場内爆笑、ロックは何でもセックス・ドラッグに結びつくか!)、そしてその歌詞をきちんと曲に乗せていること。歌だって上手いってワケじゃないが高音域まできちんと声が出ているし、終盤になって擦れることもない。

 今回は会社の後輩を半ば無理やり誘っていったのだが、すっかりハマって「すげぇ」「うめぇ」の連発。CD買ってサインと握手貰って大満足の体だった。王様、だんだん王様らしい風格が身についてきたことですし、まだ暫くはご活躍くださいね。

 そして、何回も足を運んだこのお店で聴くライブは今夜が最後。来週閉店してしまうのだ。後輩に聞かせたかったのとお店に最後に足を運びたかった今夜、頑張って行って本当に良かった。お疲れ様でした。

 2018年9月4日 横浜関内・Kamomeにて



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【本】風来堂編 「全国 高速バスの不思議と謎」(じっぴコンパクト新書)

2018-09-19 20:21:21 | 本・映画・展覧会
 いまやすっかり旅の足として定着した高速バスについて、簡単な歴史から最新設備まで、そしてトリビアネタも。

 予想通りの内容だったが刊行されたばかりなので陳腐化しておらず楽しめた。本書に出ている「バスとりっぷ」というサイトは自分も良く見ており、そこそこ便利なのだがシートの評価に寸法の客観的な数値がなく、どれを読んでも「良く眠れた」「これなら疲れない」ばかりなのが不満。バス版Seatguruみたいなのが出てこないかなあ。もっとも幹線でないと運行会社は多くないので、そう選択肢もないのだけど。

 高速バスの旅を何となく敬遠している方は、ぜひ本書を読んで一度くらい乗ってみてはいかが。

 2018年9月4日 通勤電車にて読了
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【映画】劇場版 のんのんびより ばけーしょん

2018-09-19 06:12:08 | 本・映画・展覧会
 体調万全でなく遠征した週末が明け、今日は休んだ方が身体に良さそうだがそうもゆかぬ。いすゞ仲間と日程を調整しての映画鑑賞なので万難を排さなければ(大げさ)。

 TVアニメで一期、二期と放映された脱力系哲学的田舎ライフアニメ(なんのこっちゃ)。主人公は小1の不思議少女「蓮(れん)」、そのお姉さん的周囲のキャラ一行が、山に囲まれたいつもの場所から福引で当った沖縄(竹富島)へ。

 竹富島散策、西表島への日帰りトリップと、行った人間にはウンウンと判る場所と魅力テンコ盛り、ひょっとして本作は竹富町観光協会のプロモーションだったか!?

 いつも住んでる山の緑とは全く異なる海の青、ジャングルの濃緑、背景のカラータッチが素晴らしい。自然万歳。そして同じ年頃の地元の少女との短い時間の濃い交流。子供らしい気持ちの純粋さ。それらがあまりにストレートに描かれ、拍子抜けと言うかオトナは居心地悪さを感じてしまうほど胸を打つ作品だった。

 ああ、来年も沖縄へ行こうっと。

 2018年9月3日 TOHOシネマズ川崎にて
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年9月1日 【食べ物】近鉄四日市・門蔵

2018-09-18 20:01:03 | 食べ物・飲み物
 三重まで来たら新鮮な魚とか、伊勢うどんとか食べるものがあるんじゃないかと言われそうだが、何かそういう気分になれずラーメン屋に入ってしまった。

 最近は濃厚魚介系が増えた中、ここのはアッサリ系魚介風味。コッテリ系を避けたい気分だったのでありがたい。おかげで細めの麺もスルスル腹に入る。もう少し塩分控え目だとなお良かったのだけど、体調が万全でないところ元気が出ました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年9月1~2日 【旅行】大人の社会科見学・四日市あたり

2018-09-18 06:55:28 | 旅行・ハイク&ウォーク
 今週末は三重へ。体調がイマイチだったこともあり、朝イチの飛行機でなく午後の「こだま」グリーン車(もちろん「ぷらっとこだま」グリーン車プラン利用)で名古屋へ。そしてJRで四日市へ。わざわざ泊まりで行くのはワケがある。例によって訪ねた場所を箇条書きで。

(1)四日市コンビナート夜景クルーズ
 川崎だけでなく四日市でもコンビナート夜景のクルーズ船が出るようになった。ちなみに7,8月なら千葉でもやってた。60分コース、コースはY字の往復という単純なものだったが考えようによっては確実に左右両岸の夜景を見られるわけで、つまらないとは言い切れない。

(2)四日市市立博物館(時空街道)
 いろいろある施設のうち、無料では入れる歴史解説部分のみ見学。ボランティアの方の軽妙な解説と共に、古代からの四日市発展の歴史を辿った。中世、近世では現在つかわれている言葉の語源となった物や仕草なども教わり、まだまだ知らないことは多いと思った。

(3)四日市公害と環境未来館
 今回訪問したかった場所トップ2。富山、新潟と訪問してここ四日市。喘息に象徴される人体への影響は、自分が小児喘息患者だったのと今回ずっと咳が止らぬ体調のためことさらに感じ入るものがあった。だが企業の側からすると法律で定められた排煙や廃水の基準を守っていながら訴えられたのは間尺に合わないのではないか。展示を見ていて、裁判の構造そのものに疑問を抱いた。裁判の結果として個別規制から総量規制へ変化が起こったのは素晴らしい成果だと思うけど。さあ、残るは水俣だ。来年こそ行かなければ。

(4)貨物鉄道博物館
 今回訪問したかった場所トップ1。開館日が月に1日だけのため、なかなか難しいのだ。少しずつ収蔵車両を増やし、ただ集めるだけでなくボランティアがメンテナンスをしている点が素晴らしい。殆どが二軸貨車だから小ぶりだし、黒いのばかりだから地味だし(コンテナ車とか冷蔵車とか、見映えのするのは鉄道博物館にある)、行くのもけっこう不便なのだが、行ったら素晴らしかった。実車だけでなく模型レイアウトも中古模型販売もあってお子様連れを集客する工夫も。写真は、藤原岳をバックにここ随一の大物・シキ160ほかを入換機「アント」で入れ換えているシーン。

  訪問したかった場所を暖め続けておくとある時ふと訪れるチャンスに気付く。「棺桶リスト」じゃないけど、そろそろ「行っておきたい場所と時期のリスト」でも作って計画的に旅行した方が良いかもと思う帰り道でした。見学が済んだら待ち時間など作らず帰って寝ようと思い、帰りも飛行機にせずチケット屋で新幹線自由席券を入手。名古屋で乗ってすぐ寝て起きたら熱海だった。うん、やっぱり疲れてたんだな。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(Live) 渡辺ファイアーほか

2018-09-14 20:02:16 | 音楽、ギター、カラオケ
渡辺ファイアー(sax)、岡田治郎(b)、進藤陽悟(p)、坂東 慧(ds)

 うーんこのメンツ、違和感ありまくりなのは自分だけだろうか?ファイアーさん+進藤さんは良く演ってる。ファイアーさん+治郎さんもあるかな。しかし坂東クンが絡むと言うのは?特に進藤+坂東の組み合わせは全く想像つかない。これは何としても聞かねばの娘、また新宿から「ホームウェイ」で本厚木へ向かいました。

 曲はカヴァー主体、クインシー・ジョーンズやチック・コリア、オスカー・ピーターソンあたりだったかな。アップテンポのナンバーが多く、おまけにソロも多い。おかげでメンバーのプレイを存分に愉しませて貰えた。坂東すげえ…長いソロを何曲やっても全くカブらない。パターンもタッチも叩く物も。ひょっとしたらT-SQUAREより生き生きしてるかも(笑)、と言うか今日のセッションがそれだけバリエーションに富んでるってことなのだろう。終演後ちょっと挨拶した進藤さんが「今日のはめちゃ難しかった~」と言ってたことからも窺える。治郎さん相変わらずに大人気。けっこうノリノリで弾いてるように見えたけど超高速指弾き何ですかアレ。速いのにキレがあり耳障りじゃない、名前はダテじゃないファイアーさん流石です。特にラスト客席を巻き込んで大盛り上がりした「Spain」は強烈な展開だった。

 この組み合わせはアリですね。また聴ける日があると良いな。

 2018年8月31日 本厚木・CABINにて
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年8月31日 【食べ物】本厚木・だるまのめ

2018-09-14 06:00:05 | 食べ物・飲み物
 小田急ロマンスカーで本厚木に着き、ライブ前にラーメンを食べる。このパターンをいつまで続けられるかな?今日は電車が数分遅れたので、駅から近いチェーン店で済ますことにした。

 注文は座席前ついたてに取り付けられたタブレット端末をタッチで。日本語と中国語で書いてある。ふつうの「とんこつ」と「黒とんこつ」があるが違いの説明がない。結局店員を呼ぶのであった。で、店員のお姉さんは可愛くて言葉遣いもきちんとしていたが違いが判らず厨房へ…説明を聞いて「焦がしニンニク」の入った「黒とんこつ・麺かた」をオーダー。麺の茹で加減どうしますか?トッピングは?サイドメニューは?と次々に訊いてくるタブレット、アメリカでステーキ頼むとこんな感じなのを思い出した。

 で、直ぐに運ばれてきた丼の中身は、真っ白いとんこつスープと真っ黒い焦がしニンニク醤油(ちょっと馬油っぽい)が太極旗の図柄のように交わったスープが印象的。残念ながらギトギトのとんこつ風味は感じられないが、逆に言えばしつこ過ぎずまとまったスープ。麺は当然極細、茹で加減もちょうど良く思わず替え玉したくなったがグッと堪えて退店したのだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【本】樋口明雄著 「ハルカの空: 南アルプス山岳救助隊K-9」(徳間文庫)

2018-09-13 20:23:01 | 本・映画・展覧会
 自分で探した本ではなくどこかに書いてあった本。何となく筋は判っていたが、タイトルにある南アルプスの文字に惹かれて借りてみた。

 南アルプスはアクセスが面倒。登ったことがないのは勿論、エリアを通った回数も多くない。ただし行った時の印象はすこぶる良い。本書は実在の土地に架空の組織をおき、そこに属する人々の活躍を軸に山を訪れる人々を描く。いずれもあり得そうな話、ひょっとしたら取材や山小屋での雑談で聞いた実話を仕立てているのかもしれない。

 本書を読む限り、やはり北岳は難物であるように見える。せいぜい近くまで言って眺めるにとどめよう。後から、本書は実はシリーズ続編と知った。面白いので先行の書も借りようと思う。

 2018年8月31日 通勤電車にて読了
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年8月30日 ガスも「LCC」に

2018-09-13 06:10:52 | ノンジャンル
 クレジットカードの変更手続きを一気にやった余勢で、少し前に取り寄せた「格安ガス」の申し込みも行った。こちらはレトロな複写式用紙…僅か数%だが現在のガス料金より安くなるという。電気と同じで、一率何%引きなのは使用量の少ない自分に向いている。

 で、申し込むために今月の検針票を見たら「使用量ゼロ」だった(爆)…暑いので朝晩ともに水シャワーだし、火を使うと暑いので自炊も殆どしなかったからなあ。旅行から戻った時には元栓ひねっても暫くガスが出てこなかったくらい。
 基本料金745円が仮に5%安くなると?40円近い節約。1年使えば牛丼一杯分の節約。ノーコストで牛丼が食べられるのだから、やはり申し込まない手は無い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする