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「話すための英語力 」鳥飼玖美子

2017年04月14日 20時06分02秒 | 読書(英語)


「話すための英語力 」鳥飼玖美子

「話す」ことに関する英語学習法についてだけでなく、
「異文化コミュニケーション」を意識した英語について考察されている。

P20
日本における英語が第二言語でないというのは、植民地になったことがないという歴史を意味しているのですから、実に幸運なことなのです。

I think以外の、思いを伝える言葉
P88
I assume---
It seems to me that---
In may opinion, ---
In my view,---
As far as I'm concerned,---
Belive me, this is effective, because---

P124
アメリカでは訴訟になるからI'm sorry.と言わない方が良い、と言われた時期がありましたが、1986年マサチューセッツ州で、「I'm sorry法案」が立法化され、テキサス州、バーモント州、カリフォルニア州などでも立法化されました。(中略)
I'm sorry法は、事故を起こした直後に誤るのは人間の自然な感情なので、交通事故の現場で謝っても、その言葉を、非を認めた証拠にはしない、法的責任を認めたとは解釈しない、という法律です。


【おまけ】
「本物の英語力」の続編になるそうだ。(身も蓋もない言い方をすると、前作が10万部超の売れ行きだったので、講談社が柳の下のどじょうをねらったとも言える)
最新の話題を盛り込みながら、英語エッセイ風に書かれていて読みやすい。

【ネット上の紹介】
第1講 英語で「話す」
第2講 会話では「場」を読む
第3講 会話の「参与者」と向き合う
第4講 会話の「目的」を明確にする
第5講 困った時の方略とは
第6講 異文化コミュニケーションの専門家
第7講 これからの英語学習
幕末から現在に至るまで、日本人を魅了してやまない「英語」。「英語をうまくしゃべれるようになりたい」は見果てぬ夢なのでしょうか。日本(もしくは日本人)が抱えている「英語コンプレックス」の根幹にあるのは、外国人を前にすると萎縮してしまい、言葉を発することができないことにあります。いわゆる「外国語不安」です。短い言葉で切り抜けようとしたり、思い出せるフレーズを連発するだけで、相手と話が続かない(続けようとする意思がないと見られても仕方がない応答をします)、自分の意見を言わない(そうした日本人特有の習慣があることも事実です)等、相手よりも話し手の自分の方が落ち込んでしまうのが現状です。こうした「英語コンプレックス」を打破するための最良の「コミュニケーション・ストラテジー」を同時通訳としての経験豊富な著者が丁寧に教授します。1・会話の「目的」は何か 2・会話では「場」を読む 3・会話の「参加者」と向き合う 4・困った時の最強の作戦 5・異文化コミュニケーション理解 6・英語学習の真実 以上に的を絞って分かりやすく解説します