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「京の縁結び縁見屋の娘」三好昌子

2017年07月15日 18時36分49秒 | 読書(歴史/時代)


「京の縁結び縁見屋の娘」三好昌子

人気作品を読んだ。
『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞受賞作品。
江戸時代を舞台にしたファンタジー。

P174
「この世の万物には形がある。だが、天地の神霊には形となる身体がない。だから人の身体に宿ることで、この世に在ろうとする。それを『鬼霊(きみ)』というのです」

P314
「(前略)人に深く関われば、それだけ力を失うてしまうんや。せやから天狗は山に棲む。鬼霊の源やさかいな」

【誤植】
珍しい誤植を見つけた。
「。」が2つ続いている。
長い読書生活で、初めてかも。


【おまけ】
ヒロインと天狗に、もう少し魅力があったらなぁ。
微妙に、私の趣味とズレた。(残念)

【ネット上の紹介】
「縁見屋の娘は祟りつき。男児を産まず二十六歳で死ぬ」―江戸時代、京で口入業を営む「縁見屋」の一人娘のお輪は、母、祖母、曾祖母がみな二十六歳で亡くなったという「悪縁」を知り、自らの行く末を案じる。謎めく修行者・帰燕は、秘術を用いて悪縁を祓えるというが…。縁見屋の歴史と四代にわたる呪縛、そして帰燕の正体。息を呑む真実がすべてを繋ぎ、やがて京全土を巻き込んでいく。