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「鬼平犯科帳」(12)池波正太郎

2017年09月15日 19時08分54秒 | 読書(歴史/時代)


「鬼平犯科帳」(12)池波正太郎

シリーズ12巻目。
次の7編が収録されている。

「いろおとこ」
「高杉道場・三羽烏」
「見張りの見張り」
「密偵たちの宴」
「二つの顔」
「白蝮」
「二人女房」

P252
 平蔵が若いころには、このように素人女の世話を路上でもちかける、などということはなかった。
 世話をした女から、どれだけの割前を取るのか知らぬが、いま、これを稼業にしている者を「阿呆烏」と隠語でよぶそうな。

P302
[武士はいや、町人好かぬ、いろは茶屋]
 などという川柳がのこっている。
 つまり、いろは茶屋の地主が上野・寛永寺であるところから、客に僧侶が多いことをさしたものだ。

【ネット上の紹介】
盗賊の頭・長沼又兵衛は、かつて本所・高杉道場で、平蔵、岸井左馬之助とともに、三羽烏と呼ばれた男だった(「高杉道場・三羽烏」)。腕利きの密偵六人衆が集まり、盗賊だった頃の思い出話を肴に、飲んで飲んで、その挙句…(「密偵たちの宴」)。ほかに「いろおとこ」「見張りの見張り」「二つの顔」「白蝮」「二人女房」の全七篇を収録