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「鬼平犯科帳」(15)池波正太郎

2017年09月20日 20時27分17秒 | 読書(歴史/時代)


「鬼平犯科帳」(15)池波正太郎

シリーズ15作目。
今回は長篇。
池波正太郎さんは、短篇の方がスピード感があって楽しめる。
少なくとも、本シリーズと「剣客商売」では、そう感じた。

鰻について
P167
(前略)平蔵が若いころには、
「あのようなものを食べるものではない」
 といわれていた。
 そのころの鰻は、ほとんどが丸焼きにしたものに豆油(たまり)やら山椒味噌やらを塗りつけただけのものを辻売りにしており、
「何といっても、あいつを食うと精がつく」
 というので、はげしい労働をする人びとの口をよろこばせはそたが、これが料理屋で出す料理にはならなかった。

【ネット上の紹介】
火付盗賊改方の二同心が、立て続けに殺害される。その太刀筋は、半年前に平蔵を襲った兇刃に似ていた。何者かの火盗改方への挑戦に、平蔵は二十数年前に亡師・高杉銀平が語った「忘れられぬ剣客」の記憶を手操る。その男こそ、「雲竜剣」の遣い手・堀本伯道であったが…。忍び寄る恐怖と敵に立ち向う迫力の特別長篇・初登場!