「邂逅の森」熊谷達也
大正時代のマタギを描いた作品。
以前読んで良かったので、再読した。
直木賞、山本周五郎賞をダブル受賞した作品だ。
やはり面白かった。
P116
そもそも、平地にいる時、自分からマタギであると、里人に明かすことはない。(中略)なぜならば、マタギという言葉そのものが、本来は里で口にしてはならない山言葉であるからだ。
【参考リンク】
「邂逅の森」熊谷達也・・・初回読書
【ネット上の紹介】
秋田の貧しい小作農に生まれた富治は、伝統のマタギを生業とし、獣を狩る喜びを知るが、地主の一人娘と恋に落ち、村を追われる。鉱山で働くものの山と狩猟への思いは断ち切れず、再びマタギとして生きる。失われつつある日本の風土を克明に描いて、直木賞、山本周五郎賞を史上初めてダブル受賞した感動巨編。