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【ぼちぼちクライミング&読書】

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「喪の女王」〈全8巻〉須賀しのぶ

2019年09月24日 21時09分22秒 | 読書(小説/日本)
「喪の女王」〈全8巻〉須賀しのぶ

外伝と番外編を抜かして、本伝のみを再読している。
いよいよ『流血女神伝』シリーズ最終章、「喪の女王」を読んだ。
これにて本伝、再読終了。(次回再読はいつになるだろう?)
今回もネタバレありなので、ご注意!

3巻目P173
「わたしは順応性あるもん。だって、王子と奴隷と小姓と海賊と総督もやったもんね。修道女ぐらいできるよ。だって、べつに戦ったり、誰かを欺いたりする必要がないもの」(今回は、修道女だ!これだけ色んな役になるヒロインは珍しいぞ)

5巻目P171
ロイは親指と人差し指で、金貨の形を作った。
(日本では、これでお金を意味するが、西洋でこれをやるとエッチな意味になると聞いたことがある・・・実際どうなんだろう?)

【蛇足】
4巻目P218
(誤)しか彼女が行った
 ↓
(正)しかし彼女が行った

【おまけ】
この物語にはモデルがあると、皆さんお気づきと思う。
バンディーカ=エカテリーナ
ガンダルク=サンクトペテルブルク
ルトヴィア=ローマ帝国
エティカヤ=オスマン・トルコ
他に気づいた方がいたら教えて。

【ネット上の紹介】
大祭のザカールを襲った大地震により、囚われの身からからくも逃れたカリエは、その身を挺して助けてくれたエディアルドとともに新しい旅を始めていた。胎内には、千人目のクナムとなるであろうリウジールの子を宿し、癒しきれぬ心の傷を負って…。しかし二人の逃避行を容認できない王バルアンは、執拗なまでにその行方をさぐろうとしていく。流血女神伝シリーズ・最終章スタート。

「暗き神の鎖」〈前・中・後〉須賀しのぶ

2019年09月24日 08時42分36秒 | 読書(小説/日本)
「暗き神の鎖」〈前・中・後〉須賀しのぶ

外伝「女神の花嫁〈前・中・後〉を飛ばして、『流血女神伝』シリーズ、第三章にあたる「暗き神の鎖」を読んだ。
今回もネタバレありなので、ご注意!

P205
「マヤラータはさ、いろんな名前をもってますよね。もちろんぜんぶ同じ人なんだけど、役どころは全部ちがう」
(この作品は、ストーリー中心で、どちらかというとキャラクターは類型化されている。それでも、おもしろくて夢中にさせる魅力というのは、激動のストーリーにある。
小説の面白さには、いろんな役を主人公と共に楽しむ、って要素がある。本作は、ひとりの主人公が次々にいろんな「役」をとっかえひっかえなりきっていくことだ。こう言うのって珍しいと思う。猟師の娘、身代わり皇子、奴隷、王妃・・・次はどんな役だろう?、と)

【ネット上の紹介】
カリエがバルアンの王妃となって一年が過ぎようとしていた。いまだ懐妊の気配はないところへ、バルアンの妾妃でもある親友のナイヤが身ごもったとの報せを聞く。ナイヤを祝福しながらも、複雑な想いにとらわれるカリエ。そんな時、彼女はバルアンから聖なる山オラエン・ヤムに一緒に登ろうと誘われる。

「砂の覇王」須賀しのぶ〈全9巻〉

2019年09月24日 08時31分18秒 | 読書(小説/日本)
「砂の覇王」須賀しのぶ〈全9巻〉
『流血女神伝』シリーズ、「帝国の娘」(上・下)に続く第二章にあたる。
今回ネタバレありなので、以下ご注意!

第一章では、猟師の娘・カリエが、日突然さらわれ、少女でありながら皇太子の身代わりとなり、他の皇帝候補たちと共同生活を送る、という激動の設定だった。
しかし、今回はさらなる激変が待っている。
奴隷となってハーレムに売られるのだ!
この9巻は、このシリーズ中でも特に面白い章だ。

【ネット上の紹介】
カリエがエディアルドとともにカデーレの森から脱出して半月が経った。薄暮のなか、その日の目的地の途中にある村に辿り着いた頃、エディアルドの高熱に気がついたカリエ。二人は、宿をその村で求めようとしたが、訪ねる家々で冷たく断られてしまう。途方に暮れるカリエ。そこに一人の男が現れ、自分の家に来てもいいと言う。しかし一夜を過ごすことになったその家には、恐ろしい罠があった。