「大江戸少女カゲキ団」(3)中島要
「芝居」をテーマにした作品。
シリーズ3作目、ますます面白くなってきた。
登場人物たちの背景、キャラクターを深く掘り下げてきた。
「着物始末暦」シリーズも良かったが、本シリーズも前シリーズに匹敵する面白さになってきた。
P12
川開きの花火は八代将軍吉宗が当時流行っていた疫病を鎮めるため、また疫病で亡くなった人の鎮魂のために打ち上げたのが始まりだとか。
【ネット上の紹介】
「掛け茶屋まめや」で働く芹は、才、紅、仁の三人とともに、娘一座「少女カゲキ団」を結成し、正体を隠しながら芝居を続けていた。錦絵も世に出回り、少女カゲキ団の名は一気に江戸中に知れ渡るようになる。そんな折、南伝馬町にある薬種問屋橋本屋の箱入り娘、静が仲間に加わった。しかし静は男の身でありながら、女として生きなければならないという秘密を抱えていた。新しい芝居に臨む五人。しかし稽古が上手くいかず、不協和音が生じる弟子たちに、師匠の東花円から意外な提案が持ちかけられた―。話題沸騰のシリーズ第三弾!!