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「項羽と劉邦」(全12巻)横山光輝

2023年12月18日 11時42分20秒 | 読書(台湾/中国)

「項羽と劉邦」(全12巻)横山光輝

項羽と劉邦、対照的な性格の2人を対比させながら物語を進める。
背水の陣、四面楚歌、有名な故事の元となったエピソードが披露される。

「覇王別姫」も再現される。
覇王=項羽
姫=虞美人
この2人の別れのこと。
項羽と虞美人が、劉邦の軍師・張良の四面楚歌作戦により追い詰められる。項羽と虞美人は、別れの宴をはり虞美人は舞を舞う。有名な京劇の演目である。
これを踏まえて映画「さらばわが愛」も作られた。(カンヌ映画祭パルム・ドール賞受賞)

第1巻P72
始皇帝の政治を批判した儒者は次から次へと捕らえられた
その数460余人
彼らは坑に入れられ見せしめのため生き埋めとされた
これが悪名高い「焚書坑儒」である。
(「キングダム」を見ているかぎり、「嬴政がこんな風になるなんて」、って思うかもしれない。中国では、始皇帝の評判は悪い。だから「キングダム」もイマイチ盛り上がらないのかもしれない。『史記』『十八史略』には、始皇帝は、虎や狼のような残忍で冷たいという意味「虎狼の心あり」と書かれています。「中国の歴史」②P19(小林隆)より。ちなみに呂不韋は中国で人気)


第1巻P136・・・項羽のセリフ
書は自分の名前が書ければよい
剣は1人を相手にするもの
俺は万人を相手にする術を学びたい


第3巻P94
「陛下に馬を献上致します」
「なにっ?何をたわむれている これは鹿ではないか」
(始皇帝が築いた秦を、宦官・趙高が滅亡させたと言える)

第3巻P179・・・項羽と劉邦の足取り


第12巻・・・四面楚歌作戦発動、張良が韓信に言う。
「楚軍の兵士の望郷の念を駆り立てるのです」


【ネット上の紹介】
少年項羽、天下を望む。「書は自分の名前が書ければよい。剣は一人を相手にするもの。俺は万人を相手にする術を学びたい」紀元前221年、中国統一を果たした秦の始皇帝は、自分の権威を示すために、軍用道路を作り、各地を巡行していた。ある時、始皇帝は、青い服の子供と赤い服の子供が日輪を奪い合い、青い服の子は赤い服の子を72度なぐるが、赤い服の子が一撃で青い服の子を倒す夢を見る。不老長寿の薬を得るために徐福を東の島へ派遣した始皇帝は、万里の長城、阿房宮、陵墓などの建設に人民を駆り出す。人々の怨嵯の声は日増しに高まっていった。

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