【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

爪切り

2012年06月04日 21時20分29秒 | クライミング(一般)

クライマーの3大重要アイテムは?
・・・爪切り、ハンドクリーム、のど飴、と思う。
(のど飴は、ジムが閉鎖空間だから)
クライマーにとって指のメンテナンスは重要。
(下の写真は、私の爪切りメンテセット・・・メーカー・白十字)

爪は伸びすぎてもいけないし、切りすぎてもいけない。
さすがに、皆さん手の爪はキチンと切っている。
案外なおざりになるのが足の爪。
クライマーはきつめのシューズを履くので、爪が伸びていると圧迫されてしまう。
長時間履いていると爪が黒くなったりするから注意。
たかが詰め切り、されど爪切り・・・である。

【蛇足】
夏は汗をかくので、靴の手入れも忘れなく。
抗菌・消臭スプレー必携。

【閑話休題】
柔道家・木村政彦氏は自伝で試合前の調整法を6点挙げている。
その5点目、爪について書かれている・・・
 試合3日前に爪を切る。短すぎるとそこから力が逃げる。爪に及ぼす力といえど無駄にはできない。試合当日にちょうどいい長さにするためには3日前が最適である。(P154「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」より)


週刊日本の世界遺産

2012年06月03日 20時45分25秒 | 読書(エッセイ&コラム)



「週刊日本の世界遺産」、ってのが毎週発売されている。
私は興味のある巻だけ購入している。
ちなみに、「紀伊山地の霊場」の巻頭エッセイは荻原規子さん。


「われ日本海の橋とならん」加藤嘉一

2012年06月01日 21時39分06秒 | 読書(エッセイ&コラム)

「われ日本海の橋とならん 内から見た中国、外から見た日本-そして世界」加藤嘉一

著者は、中国でもっとも有名な日本人、と言われる。
どうしてそうなったのか?
何を考えているのか?
いくつか文章を紹介する。

P136
北京オリンピックから上海万博にかけての時期に、中国のインターネット上で「足りないのはお金じゃない」という言葉が流行したことがあった。お金ならある、自分たちに足りないのはもうお金じゃないんだ、というニュアンスの言葉だ。
それでは、現代の中国人にとって足りないものとはなにか?
人によっていろんな答えがあるだろうが、僕が身近で接していてもっとも痛切に感じるのは「余裕のなさ」である。

P145
中国人は、日本人のように「空気を読む」ことなどしない。他人の顔色を窺わない。終身雇用も年功序列も存在しない。男も女も関係なく、能力さえあればどんどん登用されていく。出る杭は打たれるどころか、出る杭だけ伸びていく。横並びになる必要など、まったくないのだ。

P149
「加藤さん、あなたの活躍は素晴らしいし、今後ますます活動の場を広げていくだろう。あなたくらいの頭があって人脈があれば、この国の知識層など恐れる必要はない。ただし、絶対にこの国の女性と『小人』だけはバカにしないように。面子を立てるように。彼女・彼らを敵に回したら、いくらあなたでも太刀打ちできない」
小人とは、わかりやすくいえば社会的弱者のことである。

P152
日本社会では、みんなの前で叱ることに意味があることがある。本人に「恥」の意識を植えつけられるため、普通に叱るより何倍も効果が出るからだ。
しかし、中国でこれをやると逆効果にしかならない。人前で叱られた人間は、ミスを叱られたとは感じず、ただ「面子を潰された」と考える。だから反省につながらないし、恨みを抱いてより反抗的になってしまうのだ。

いかがでしょうか?
理不尽な場面に遭遇したり、文化摩擦を感じた時、
「中華思想」だけでかたづけてよいのだろうか?
本書を読んでいて、それはあるかも、と首肯する事柄がいくつかあった。 

【ネット上の紹介】
人の波がぶつかりあい時代のエネルギーが炸裂する。アジアでいちばん激しく生命力があふれた国、中国。中国で「もっとも有名な日本人」となった著者が、内側から見た人にしかわからないリアルタイムの中国を語ります。そこから見えてくるのは、中国、日本、世界の現在。日本は、そして日本人は、これからいったいどこへ向かえばいいのか。私たちの課題も見えてきます。
[目次]
第1章 中国をめぐる7つの疑問(中国に自由はあるのか?;共産党の一党独裁は絶対なのか? ほか);第2章 僕が中国を選んだ理由(環境は人をつくり、時代は人を変える;世界で勝負するには英語が必要! ほか);第3章 日中関係をよくするために知ってほしいこと(日本だけが抱えるチャイナリスク;地下鉄で胸ぐらを掴まれる ほか);第4章 中国の民意はクラウドと公園にある(インターネット人口5億人の衝撃;街に溶け込むインターネット ほか);第5章 ポスト「2011」時代の日本人へ(「自分にできること」はなにか;日本に寄せられた共感と敬意 ほか)