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「中国の歴史」(全10巻)小林隆

2024年01月08日 07時53分21秒 | 読書(台湾/中国)


「中国の歴史」(全10巻)小林隆

②P14
遠交近攻=遠方の国と友好関係を結び、近い国は攻め滅ぼす。この方法を全国に広げて領土を拡大していく外交方式。秦の昭襄王に、宰相の范雎がすすめた策略です。

②P162
秦の勢力が四方に拡大するにつれて「秦」という名称は中国そのものの名称として世界中に定着していきmす。現在、世界中で使われている「Chineチネ」「 Chinaチナ」 「Chinaチャイナ」は、「Chinシン」の語源です。

③P71
建業:現代の南京です。呉の都としては「建業」、このあと、晋では「建康」とよばれます。その後、明の時代に、「南京」とあらためられました。

⑦鉄砲伝来
1543年王直が所有していたとされるポルトガル船が九州の南方、種子島に漂着しました。
このとき、ポルトガル人と日本人はことばが通じなかったので、王直が砂に漢字を書いて、筆談で通訳したといわれています。

⑦万里の長城

⑧P71
現在の中国のうち、95%以上は漢民族ですが、言語も信仰もちがうモンゴル人(モンゴル語/ラマ教)やウイグル人(ウイグル語/イスラーム教)など、56の民族がいます。

中国のお茶には、茶の若葉を発酵させない緑茶、半発酵のウーロン茶、発酵させた紅茶、弱発酵の白茶などの種類があります。紅茶はおもにヨーロッパに輸出されました。「紅茶スパイ」サラ・ローズ 

⑨孫文の中国同盟会
「民族」(異民族支配からの独立)、「民権」(共和制国家の樹立)、「民生」(地主や資本家の利益独占の排除)の三民主義を選択し、機関誌『民報』にのせました。

武昌挙兵のあった1911年10月10日、辛亥革命は始まりました。この日は「双十節」といい、台湾では現代も最大の祝日です。また、中国でも「辛亥革命記念日」になっています。

1934年10月、紅軍第一方面軍の86,000人(45人の女性をふくむ)は瑞金を脱出し、新しい根拠地の延安をめして、12,500キロの行軍を開始しました。これが「長征」(大西遷)です。


1949年10月1日、毛沢東主席の中華人民共和国の成立宣言は、新中国の誕生でした。現在、「国慶節」として、「春節」(旧正月)とともに、国民的祝日になっています。

1958年の大躍進の失敗により中国各地で飢饉が起こり、1959年から1961年までのわずか3年間に、2000万人から4000万人もの人々が餓死したともいわれています。

毛沢東は、「鄧小平は、綿につつまれた針のようで、やわらかさにするどい行動力をもち、断固として問題にとりくむ人間」と、評価していました。

1976年10月、「四人組逮捕・失脚」のニュースが全国に伝わると、多くの商店では酒がたちまち売りきれ、人々は酒をくみかわし祝杯をあげたといわれています。



【ネット上の紹介】
古代から現代まで、中国の歴史を全10巻に集約。複雑な歴史の流れも漫画でよくわかる。図版満載の資料ページや、日本や世界と対比する学習ページも充実。中国の歴史の実像が立体的に学べます!


「歳三往きてまた」秋山香乃

2024年01月05日 08時01分00秒 | 読書(歴史/時代)

「歳三往きてまた」秋山香乃

土方歳三を描く。
無血開城、というがそれは江戸城の話。
政権交代で争いが起きないわけがない。
時代は大きくうねる。
戦いはもはや刀や槍でなく鉄砲と大砲。
それも新式となり、性能は向上していく。

鳥羽・伏見の戦、甲府、宇都宮、会津、そして箱館。
時代は新しく変わろうとするが、幕府に忠誠を尽くす。
薩摩・長州の新しい軍隊、装備に戦いを挑み、負け続ける。

これが著者のデビュー作。
よく調べている。
いつもながら剣劇シーンが巧い。
それもそのはず、柳生新陰流居合道四段、とのこと。

P390・・・会津落城
集まった女たちは思い思いの辞世の歌を詠んだ。このとき13歳の瀑布子が、
「手を取りて共に行きなば迷わじよ」
と詠んで、言葉を涙で詰まらせる。細布子がすばやく、
「いざたどらまし死出の山道」
下の句を継いで妹の手を握り締めた。

P408
「鉄、俺たちは箱館(函館)に行く。そこに幕府の作った城がある」
「城ですか」
「五稜郭だ」

【ネット上の紹介】
鳥羽・伏見の戦で近代的な軍装の薩長軍に、なす術もなく敗れた新選組。時代はすでに日本刀ではなく、小銃の時代になったと土方歳三もわかってはいるのだが、その後も、甲府、宇都宮、会津で戦い続け、そして敗れた。北の果て箱館に行き着いた歳三は、最後の戦いに臨む。新世界に背を向け、負け続けた漢の姿を鮮烈に描く。


映画「こんにちは、私のお母さん」

2024年01月03日 08時05分11秒 | 映画(一般)


「こんにちは、私のお母さん」

2021年、中国コメディ映画。
ジア・リンが脚本・監督を務め、出演もしている。

シャオリンは大学合格祝賀会から帰る途中、交通事故にあう。
気がつくと、1981年にタイムスリップしていた。
そこには、若かりし母がいた。
苦労ばかりかけてきた彼女は、母を喜ばせようとする。
金も地位もある、工場長の息子と母をくっつけようと奮闘する。
「私のような出来の悪い娘を産まず、苦労のない人生を送って」、と。

中国版「バック・トゥ・ザ・フューチャー」だけど、
本家と逆で、両親をくっつけない方向で奮闘する。
『中国全土が笑って泣いた』とあるが、大げさでない。
1981年といえば、「文化大革命」が終わって、一息ついたころ。
改革開放路線への移行期で、「天安門事件」も起こっていない。
ちょうど良い時代を選んでいる。

当時の風俗もしれて、興味深い。
「仕掛」がしてあって、泣かせる。
お薦めです。観てみて。

【参考リンク】
映画『こんにちは、私のお母さん』公式サイト (hark3.com)


謹賀新年

2024年01月01日 15時11分11秒 | 身辺雑記

明けましておめでとうございます。

下の写真は竜王山の宝池寺。


今年はおせち料理を作るか悩んだ。
私の好物は、くわいとゆりね。
このふたつがあればOK。
結局、いつも通り作った。
くわいは、茎が取れないよう注意。

ゆりねは煮込みすぎないよう注意。

兎年よ、さらば!
ドラゴン、あばれないでね。