リンカーン/秘密の書
2012年/アメリカ
奇抜な発想に追いつかない物語
総合
50点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
1863年11月19日、ペンシルベニア州ゲティスバーグにある国立戦没者墓地の奉献式において、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンが行った、いわゆる「ゲティスバーグ演説」における、「人民の人民による人民のための政治」という言葉の由来が、リンカーンが幼い頃に母親をジャック・バーツというヴァンパイアに殺されたために、絶対にヴァンパイアたちにだけは政治を託すわけにはいかないという強い決意表明だったという設定までは悪くはなかったのであるが、ストーリーそのものは意外と雑な展開である。
リンカーンの幼馴染であるウィリアム・ジョンソンを誘拐して、バーツのプランテーションに誘き出したヴァンパイアの首領であるアダムは、リンカーンを仕留める寸前で、館内を馬車で乗り込んできたジョシュア・スピードに邪魔をされたのであるが、そのような因縁を持った男の、親友であるはずのリンカーンを裏切って教えるシルバーの在り処をそのまま信用する話の運びには無理がある。
リンカーンは結婚したメアリー・トッドとの間に儲けた息子のウィリアムをヴァドマに呆気なく殺されてしまうのであるが、ヘンリー・スタージスにも注意されていたはずなのに、ヴァンパイアに対する警戒心が薄すぎる。しかしクライマックスではヴァドマはメアリーに遠くから襲いかかってくるのであるが、ウィリアムにしたように密かに襲わないところにヴァドマのキャラクター設定の不安定さを感じてしまう。
それならば本作はストーリーを細かく気にせずに観れば良いのかというとそうでもなく、例えば、スタージスにヴァンパイア退治の訓練を受ける際に、リンカーンは木の幹に向かって斧を振る練習をさせられるのであるが、同じ幹にさんざん斧を打ち込んでおきながら、最後のひと振りで木が倒れる時に、木に全く切れ目がなく、必ずしも映像に細かい配慮がなされているとも言い難いのである。
結局、本作で唯一面白かったところは、ラストシーンでリンカーンと同じようにスタージスがバーで声をかけた男の背中のシルエットがバラク・オバマに似ていたところである。
3大学の設置不認可=札幌、秋田、岡崎の来春開校困難に―「見直し必要」と文科相(時事通信) - goo ニュース
確かに日本に783校も大学は必要ないとは思う。田中真紀子文部科学相は「教育の質が
かなり低下しており、就職ができないことにもつながる」と言及し、さらに「メンバーの大半を
大学関係者が占める審議会の構成にも問題がある」などと指摘した上で、「大学設置認可
の在り方を抜本的に見直す必要がある」と述べて当面は大学新設を認めない方針を示した
のであるが、秋田公立美術大、札幌保健医療大学、岡崎女子大の3大学は不運としか
言いようがない。近いうちに解散する内閣の閣僚に、「抜本的に見直す」と言われても、
すぐに辞める人に一体何ができるのかと思うだけで、大臣が交代すれば認められるはずで、
文科相として仕事をしていると、地元有権者に対するアピールに利用されただけなのだ。