MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ROCK YOU![ロック・ユー!]』 80点

2012-11-06 23:52:37 | goo映画レビュー

ROCK YOU![ロック・ユー!]

2001年/アメリカ

ネタバレ

マッチョではない騎士の物語

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 クイーンの「ウイ・ウィル・ロック・ユー」をはじめとするロックミュージックと中世の騎士物語を組み合わせた本作は、一見際物のように見なされてしまうが、ジェフリー・チョーサーという14世紀に実在した詩人を配役しているところから、単なる際物とは異なる。
 平民のウィリアム・サッチャーは仕えていたエクター卿が死んだために、身分を偽って代わりに馬上槍試合の大会に出場し、勝つことが出来たために、一度限りのつもりが、ローランドとワットを説得して、ウルリヒ卿として試合に出場し続けることになる。
 総合優勝を逃したウィリアムは貴婦人のジョスリンの慰めの言葉に対して、剣と比較するならばバラの美しさなど何の役にも立たないと口にしてしまい、ジョスリンを怒らせてしまうのであるが、謝罪の手紙を書くにあたって、仲間たちのとっておきの言葉を集めて、ラブレターを認めた結果、赦してもらえることになる。しかしラブレターに書かれていたような詩的な言葉を期待しながら教会で会ったウィリアムの口から美しい言葉を聞けなかったジョスリンは愛の証を示してもらうために、バラと比較された‘剣’を否定するような行動を取るようにウィリアムに要求する。すなわち試合にわざと負けさせ、‘剣’を貶めることで、逆に‘バラ’の名誉を回復させるという魂胆だったのであるが、本当に全敗してしまうとただの弱い男になってしまうために、土壇場になって残りの試合の全勝を要求するのである。
 面白いことは、試合には負けることを承諾したウィリアムでも、クライマックスにおいて実の父親と密会していたことで出自がバレた際に、仲間たちが逃げるように促したにも関わらず、断固として拒んだことである。例え試合に負けたとしても、貴族だからこそ試合に出場できているわけであり、貴族としての誇りだけは捨てるわけにはいかなかったのであるが、言うまでもなくウィリアムは貴族出身ではないのだから、ここでいう貴族とは血統ではなく、精神の問題であり、そのウィリアムの精神を貴族に相応しいと認めてくれる人物が、かつてウィリアムが物怖じせずに正々堂々と試合に挑んだ、本物の貴族であるエドワード王子である。
 そして宿敵であるアダマー伯爵との最後の対戦において、ウィリアムは鎧を脱ぎ捨てて‘平民服’のままアダマーを倒すことで、逆に‘本物’の貴族であることを証明する。それは詩的な言葉の代わりにジョスリンがウィリアムに求めていた姿ではなかったのか。


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“島田紳助化”

2012-11-06 20:33:02 | Weblog

「大人げない行動…」ロンブー淳が生謝罪(日刊スポーツ) - goo ニュース

 わざわざ駐車違反をめぐって自分と警察官2人との口論の様子を敢えてネットで生配信

したくらいなのだから、田村淳には自分の方に分があると思っていたと思うのだが、呆気なく

謝罪してしまったのは、やはり所属の吉本興業が、田村が第二の島田紳助になることを

恐れて注意したのであろうが、これで田村淳も行動を自粛するようになるだろうから

だんだんと面白くなくなっていくのだろうね。田村もいつまでも芸能界で活動するつもりは

ないだろうし、いずれ政界に進出するならば、余計な傷は残しておかないほうが良いだろう。


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