のぼうの城
2011年/日本
武運に恵まれない理由
総合
70点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
主人公の成田長親は城主である成田氏長の方針通りに、攻めてくる秀吉軍に無抵抗で忍城を明け渡すつもりでいたが、軍使の長束正家に、氏長の娘である甲斐姫も引き渡すように言われた瞬間に、その傲慢さに耐えられず一転して戦うことを宣言することになる。実は以前にも甲斐姫の刃傷沙汰を上手く処理していた長親は確かに甲斐姫を慕っていたのではあろうが、最後に城を明け渡す際に、呆気なく甲斐姫を豊臣方に引き渡しところを見ると、それは甲斐姫が想像していたような恋愛というものではなく、あくまでも嫁ぐ上で出来るだけ好条件を引き出すための方策だったことが分かる。
意外と策士家であることが明らかになる成田長親の描かれ方とは対照的に、敵方の理知に富むと言われている石田三成の心理が不明確である。長束正家から報告を受けた三成は戦の勝敗以上に、2万人の大軍を相手に500人の軍勢で戦うという圧倒的に不利な状況において長親がどのように勝負を挑んでくるのか興味を抱いたはずであり、だから開城後、三成は興味津々に長親との会談に臨んだはずであるのだが、田楽踊りを踊る長親を三成が雑賀衆に指示して狙撃させたということは、長親を確実に殺そうとしたことになる。しかし三成が武運に恵まれなかった原因は余りにも理知が冴えており、興味が勝ちすぎて同様に頭脳明晰な武士を殺し損なっていたからだったはずで、ここでは三成自ら長親を狙撃しようとして意図的に急所を外すという演出が正しかったように思う。
前半の戦のシーンにおいて、忍城を守るためにダミーとして備えられていた案山子が撃たれた際に、何故か血痕がカメラレンズに付着する。勢い余って血痕がレンズに付くという演出はあってもいいと思うが、案山子が撃たれて血痕が付くという意図が不明なのであるが、そのような瑣末なことはともかく、敵方が水攻めを仕掛けてくることが分かっていながら、忍城内で何も対策をとっていないことはやはり不自然であろう。
「民主党の原点」「低迷の元凶」…鳩山氏の功罪(読売新聞) - goo ニュース
鳩山由紀夫に関してはさんざん悪口を言ってきたものの、政治家としての才能は認められ
ないが、良い人であることは間違いないと思う。良い人過ぎて色々な人の意見を取り入れ
ようと無理をした結果、政策のつじつまが合わなくなってしまったのだと思う。今回の衆議院
選挙の不出馬という決断はやむを得ないとしても、大金を投じて自分が作った政党から
公認を得られなかった鳩山由紀夫の有様は、野田佳彦という“ジャイアン(=剛田武)”に、
高価なおもちゃを盗られた“骨川スネ夫”のように見えてしまうが、むしろスネ夫くらいに
狡知であれば良かったのにとも思う。