近距離恋愛
2008年/アメリカ=イギリス
花嫁付添い人からボーイフレンドへ
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
1998年のハロウィンパーティーから物語は始まる。主人公のトム・ベイリーが元アメリカ大統領ビル・クリントンのマスクをかぶって、ガールフレンドのモニカの部屋を訪れるギャグは、1998年のビル・クリントンとモニカ・ルインスキーとの不適切な関係を知らなければ面白くないだろうが、トムが間違って入ったベッドにはモニカではなくて、ルームメイトのハンナが寝ていた。何故ビル・クリントンの妻ヒラリーではなくて、ハンナなのか不思議に思っていると、何とヒラリーはハンナの友人の一人として登場する。その小さくてデブというキャラクター設定に悪意を感じるが、ギャグとしては嫌いではない。
スターバックスのコーヒーカップのスリーブの考案者として裕福なトムは、その後もハンナとは‘友情’を維持しながら、父親の女性関係の激しさを目の当たりにしていたこともあって、セックスは他の女性たちと楽しむ生活を営んでいたのであるが、ハンナが仕事で6週間スコットランドに滞在することになり、ハンナの代わりを他の女性にさせようとしたのであるが、やがてトムはアメデオ・モディリアーニの絵画の良さについて語り合えるハンナの代わりになるような女性がいないことを痛感することになる。
しかしそのようなトムの思いに気づかないまま、ハンナはスコットランドの公爵の称号を持つコリンをボーイフレンドとして連れてきた上に、ハンナはトムに花嫁付添い人のリーダー(=Maid of honor)を依頼する。
しかし徐々にハンナはスコットランドの文化に自分が馴染まないことに気づきながらも、コリンとの結婚を止める勇気はなかったが、結婚式の最中に飛び込んできたトムによって結婚式は中止になる。トムに向かってコリンの母親が叫ぶ「アスホール」とはスコットランドにおいては「アソール(公爵)」という意味もあり、息子の敵でありながら彼の勇気を讃えていることにもなる。そもそも原題の「Made of honor」は「Maid of honor(=未婚付き添い女性の長)」とかけているのであるが、本来の意味は「名誉で出来ている」であり、初対面時から名誉を失墜してしまったトムは奮闘しながら名誉を取り戻し、ハンナの信頼を回復するのである。
気になるのは最後にトムとハンナがお互いを「モニカ」、「ビル」と呼び合うところで、その‘不適切’な関係こそが2人の仲を長持ちさせているのかもしれない。
岡山・ドラム缶遺体遺棄、角田美代子被告を逮捕(読売新聞) - goo ニュース
今回良かったと思うことは、角田美代子の現在の顔写真が警察から報道へ提供された
ことであろう。ネットなどには残るとしても、今まで角田美代子と間違って使われていた
和服姿の女性の顔写真のイメージはこれで人々の記憶から薄れていくと思うが、
更に間違われた女性にとって幸運だったことは、角田美代子の人相が人々の想像を
超えたパンチのある形相だったことで、和服姿のおっとりとした顔写真のイメージを
人々の記憶から完全に払拭するだけの迫力があった。