原題:『What is ももクロ?』
監修:佐々木敦規
ディレクター:東翔大
カメラ:古俣智則
出演:百田夏菜子/玉井詩織/佐々木彩夏/有安杏果/高城れに/早見あかり
2016年/日本
「あの空へ向かって」
「ももクロ第1章 誕生編」「ももクロ第2章 成長編」「快進撃編」「激動の挑戦編」と4つの章で構成された本作は『はじめてのももクロ』(本広克行監督 2015年)のようなドキュメンタリー作品というよりも、今年開催されるももクロのドームツアーと2枚のニューアルバムのプロモーションのための宣材色の強いものではあるが、個人的にはいまだにももクロのベストソングだと思っている「あの空へ向かって」の制作の様子が映され、そのメロディーが「通奏低音」として最後まで流れ、2014年の国立競技場のコンサートにおいて1000個の白い風船が飛んでいく様子と合わせて聴くと感慨深いものがある。
それにしても早見あかりの脱退シーンは何度見ても泣けてくる。因みにいまだに何度見ても泣けてくるシーンは『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』(高橋栄樹監督 2012年)の「AKB48 22ndシングル選抜総選挙」終了後、2位に甘んじた大島優子が一人で佇んでいるところに無言で近づいてきた篠田麻里子の胸で号泣するシーンと、テレビのバラエティ番組『乃木坂って、どこ?』の2013年10月7日の「いよいよ7thシングル選抜メンバー発表!」の回で当時研究生だった堀未央奈が『バレッタ』のセンターに大抜擢されて号泣するシーンである。