原題:『The BFG』
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:メリッサ・マシスン
撮影:ヤヌス・カミンスキー
出演:マーク・ライランス/ルビー・バーンヒル/ペネロープ・ウィルトン/ジェマイン・クレメント
2016年/アメリカ
主人公以外の子供たちの行方が気になる作品について
ビッグ・フレンドリー・ジャイアント (BFG)のキャラクター自体は悪くはないし、孤児院に住むソフィーという少女を主人公にした『ジャックと豆の木(Jack and the Beanstalk)』の後日談という物語設定も良いのだが、ストーリーの展開が単調で、子供向けの3D作品として観るならば十分に面白さを堪能できるだろうが、大人には厳しい感じがする。
ラストのシチュエーションが実はイギリスのエリザベス女王の住むバッキンガム宮殿ではないが、ソフィーが子供のいないメアリーと夫の裕福な家庭に引き取られたというものであるならば、ソフィ―はとてもラッキーだったと思う。BFGの住む部屋にはジャックを始めとした子供たちの絵が残されており、不幸にも彼らが巨人たちに食べられたのだとするならば、それは悪い大人たちに引き取られたことの暗示だからである。