世界侵略:ロサンゼルス決戦
2010年/アメリカ
‘リアリティー’の可能性
総合 30点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
物語のすべり出しは悪くない。東京を含む世界の主要都市を侵略する未確認生命体たちがロサンゼルスにも進攻してくる中、現地のアメリカ海兵隊基地に所属しているナンツ二等軍曹はイラクにおける戦闘で率いていた小隊を失ってしまった責任をとるために引退を決意していたのであるが、命令によって第2大隊エコー中隊第5小隊を率いてロサンゼルス警察署にいる市民を3時間以内で救い出すために向かう。
ところが最初に遭遇した侵入者と戦い、なかなか倒すことが出来なかった時に、応援を得てようやく倒すことが出来たその侵入者の身体を調べて、右胸にある心臓のようなものが弱点だと分かった時点から急に侵入者を倒せるようになり、クライマックスでは3発目のロケットランチャーで侵入者の母船まで撃ち落とせてしまう。特別な最新兵器を持っているわけでもないのに、ロサンゼルスの一小隊が地球の主要都市を攻め落した侵入者たちと対等に戦っているシーンはどうやらギャグではないらしく、彼らの愛と勇気と絆が嘘にしか見えない。
『スカイライン -征服-』(グレッグ・ストラウス コリン・ストラウス監督 2010年)は逃げ惑う市民たちが主人公で、その‘B級’ならではのリアリティーに関しては既に書いた通りであるが、海兵隊が主人公である『世界侵略:ロサンゼルス決戦』はそのような‘B級’のリアリティーさえ感じられなかった。
例えば『THE LAST MESSAGE 海猿』(羽住英一郎監督 2010年)のような海上保安庁の‘プロモーションヴィデオ’として本作をアメリカ海兵隊の‘プロモーションヴィデオ’と見倣せるか熟考してみたが、宇宙人の存在自体がいまだに曖昧である以上、想定出来ない戦闘シーンを見させられてもその臨場感にリアリティーは宿らない。
マツコ・デラックスの“ふしぎな日常”に迫る!?台本なし完全アドリブの毒舌すぎるCM(ハリウッドチャンネル) - goo ニュース
マツコ・デラックスが出演しているCMで気になるのは、新作海外ドラマ「弁護士イーライの
ふしぎな日常」よりも、赤城乳業株式会社のデッカルチョの「そういう話よ」篇である。
座っているマツコ・デラックスが「きれいなこと言う人ってたいてい嘘つきよね」と言った後に、
マツコの背後にある国会議事堂のアップになる。その後マツコが「主婦ってきれいでしょ」
と“逸らす”のであるが、これは明らかに国会議員批判だと思う。不思議なのは政治と
余り関係なさそうな“ガリガリ君”の赤城乳業が何故このようなCMを制作したのかである。
朝霞宿舎問題 マッチポンプ首相、建設凍結パフォーマンス(産経新聞) - goo ニュース
朝霞の変、右往左往 現地事務所「寝耳に水」 業者困惑「2度までも」(産経新聞) - goo ニュース
埼玉県朝霞市の国家公務員宿舎建設に賛成するつもりはないが、平成21年11月の
事業仕分けで工事凍結が決定された後に、野田佳彦自身が財務相時代の昨年末に着工
を指示し、9月15日の衆院本会議の代表質問で「真に必要な宿舎として朝霞住宅の事業
再開を決定した」と答弁し、さらに26日の衆院予算委では「(宿舎着工を)変更するつもりは
ない」と明言したにも関わらず、「現場の進捗状況を自分の目で見」てどのような状況で
あったから再び凍結を指示することになったのか全く分らない。こんなにブレてしまうと
違約金などの余計な経費がかかるだけでどちらにしても何の実りもない。
ワイルド・スピード MEGA MAX
2011年/アメリカ
過剰が生み出す笑い
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
前作の『ワイルド・スピード MAX』(ジャスティン・リン監督 2009年)は演出のバランスの悪さを感じたのであるが、本作は前半と後半にそれぞれ見どころを作り良くなっていると思う。
個人的にはこのような‘マッチョ’な作品は好きではないのだが、この作品ではその‘マッチョ’の過剰さで笑いをもたらすことに成功している。例えば、ドミニク・トレットがFBI捜査官のルーク・ホブスと一対一で決闘した時、ドミニクが勝っているにも関わらず逮捕されてしまうシーンや、仲間を集って、リオデジャネイロの実業家のレイエスが隠し持っている一億ドルの入った金庫を強奪する際に、散々監視カメラに車が映らないように何度も練習し、さらにはパトカーまで盗み出すのであるが、結局‘マッチョ’に高い硬度で出来ている金庫の性質を逆に利用してただ二台のクルマで引っ張り出すという単純で‘マッチョ’な荒業を使い、それまでの練習を無意味なものにしてしまう。製作費の高さとそれに見合わない物語の下らなさのアンバランスが面白い。
それにしても、まさかレティが生きていたとは。
興毅8・31世界戦で暴力団員が観戦/BOX(サンケイスポーツ) - goo ニュース
土屋アンナ、現場にいた「止めることしか…」(サンケイスポーツ) - goo ニュース
亀田ジムの主催で8月31日に東京・日本武道館で行われたダブル世界タイトル戦の
リングサイドで、指定暴力団員が観戦していたことは仕方がないと思う、何故ならば
亀田三兄弟の父親である亀田史郎は事実上のいわゆる“密接交際者”であるからだ。
ところで菊池大和が六本木のカラオケ店で店員を殴り、通報で駆けつけた警察官の服を
引っ張るなどして、公務執行妨害と傷害などの疑いで、警視庁麻布署に現行犯逮捕された
という話を聞いた時、本当に暴れていたのは実は妻の土屋アンナの方ではなかったのかと
疑ったのは私だけなのであろうか
サンクタム
2010年/アメリカ
厳しすぎるアドベンチャー
総合 40点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
パプア・ニューギニアの奥地にある‘聖域(Sanctum)’と呼ばれる洞窟を調査している探検隊のリーダーのフランク・マクガイルは、冒頭で‘悪魔の界隈(Devil's Restriction)’として知られる洞窟を、疲労の見えるジュードと探査に行く。帰りがけにジュードの酸素ボンベの管が裂けてしまい、最初はフランクは自分の酸素ボンベの酸素を吸わせるのであるが、何故かそれを止めてしまい、ジュードが溺死する様子をただ見つめたままでいる。その後、重傷を負って助かる見込みのないスタッフのルコを安楽死として溺死させたことでフランクが‘狂信者’のように見えてしまう。その後、ヴィクトリアもカール・ハーレーも無残に死んでしまい、最後になってフランクが自らを犠牲にして息子のジョシュ・マクガイルを救うことになり、フランクの判断は全体的には正しいのではあるが、要するに暗めの画面でホラーテイストが強すぎて、同じ冒険ものの『センター・オブ・ジ・アース』(エリック・ブレヴィグ監督 2008年)のように観ていて楽しくないのである。この物語が‘事実’であるならば、文句を言っても仕方がないと思うが、ストーリーは脚本を担当したアンドリュー・ワイトが洞窟に閉じ込められた体験から‘インスピレーション’を得て書かれたものであり、描かれているような‘修羅場’は事実としてはない。
ストーリーとは直接関係ないのであるが、クレイジー・ジョージがラモーンズの「Blitzkrieg Bop」の歌詞「Hey Ho Let's Go」と書かれたTシャツを着ていた。『ピラニア3D』(アレクサンドル・アジャ監督 2010年)でも主人公の部屋にラモーンズのポスターが貼られていたように、いまだにアメリカではラモーンズは人気があることを知った次第である。
丹波山村長に酒気帯び容疑 山梨県警が事情聴取(朝日新聞) - goo ニュース
村長、酒気帯びで摘発…全国交通安全運動初日(読売新聞) - goo ニュース
山梨県丹波山村の岡部政幸村長は9月30日の記者会見で「前日夜、友人とビール1本、
焼酎の水割りを5、6杯ほど飲んだ」と言い、偽の肩書きを申告したことに関しては「何十年
と会社の役員をしており、気が動転して昔の仕事が口に出てしまった。村民に申し訳ない。
甘さがあった」と言い訳しているのであるが、岡部政幸は2005年4月に初当選して以来、
6年以上も村長を務めているにも関わらず、今の仕事ではなくて昔の仕事が最初に口に
出てしまうというのだから、自分が村長であるという自覚が6年以上無かったことになる。
その上、車を運転しながら携帯電話を使っていたらしいのであるが、そのような男が村長を
続けるというのだから、丹波山村は基本的に平和なのだと思う。
朝鮮学校 教科書改訂を偽装 神奈川、確認せず補助継続(産経新聞) - goo ニュース
朝鮮学校教科書 消えた「拉致問題」 コピーだけ、ずさん審査(産経新聞) - goo ニュース
朝鮮高級学校(高校)の歴史教科書は大韓航空機爆破を韓国の「捏造」としており、
拉致問題の記述は、日本の取り組みを「反朝鮮人騒動」と教えており、更に故金日成主席、
金正日総書記父子の礼賛にあふれ、「朝鮮系日本人」として日本社会で共生を目指す
在日朝鮮人を「祖国と総連を遠ざける」と記述し、北朝鮮や朝鮮総連にとって否定的な存在
として描いているらしく、朝鮮学校側が補助金支出をめぐる神奈川県の要請で、全国一律に
訂正したとしていた教科書記述が多くの学校で変わっていなかった事が明らかになったが、
何故か神奈川県は「学校側が『教科書のコピー』といった言葉を疑っていない」とし、改訂版
が使われているか再調査する予定はないという。これではナメられても仕方がない。
北方領土「ロシア領」と表記 文科省後援「地理五輪」ポスター(産経新聞) - goo ニュース
さすが産経新聞で、このようなネタは目ざとく見つけ出すのであるが、それにしても
不可解なのが、北方領土を「ロシア領」と表記した地球儀の写真が高校生らを対象に地理
に関する知識や思考力を競う国際大会「国際地理オリンピック」の募集ポスターに使用
されていたという事実である。国際委員会が製作したのであるならまだしも、このポスターは
大会を主催する国際地理オリンピック日本委員会の実行委員会が製作したというのだから
驚く。実行委員長を務める井田仁康筑波大学大学院教授は「図案では小さく気づかな
かった。意図的ではない」と釈明しているが、地理というものはそのような瑣末なことほど
デリケートな国際問題に発展するのである。高校生に競わせる前に実行委員会のメンバー
たちの地理に関する知識や思考力を測るべきであろう。
アンフェア the answer
2011年/日本
心を閉ざす美しさ
総合 50点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
佐藤嗣麻子監督が脚本を担当した『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(山崎貴監督 2010年)の古代進と森雪の唐突なラブシーンには度胆を抜かされたが、『アンフェア the answer』の雪平夏見と一条道孝のラブシーンの唐突さにも驚かされた。雪平の元夫の佐藤和夫を一条がネイルガンで惨殺した真意が、監視のつもりで雪平と交際していた一条がいつの間にか本気になってしまったがための佐藤に対する嫉妬であるということが全く伝わってこなかった。細かいことは措くとしてもせめてしっかりとしたラブシーンを撮れなければ佐藤嗣麻子監督は傑作をものにすることは出来ないと思う。
だから『アンフェア the answer』は逆に『エイリアン』(リドリー・スコット監督 1979年)のシガニー・ウィーバーばりの篠原涼子と、『ノーカントリー』(ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン監督 2007年)のハビエル・バルデムばりの大森南朋の対決を典型とした‘心の通わなさ’を楽しむしかないのかもしれない。