(画像:午後の日差しを受けて)
昨日は、本当に本当に暑い日でしたが、実に夏らしい日でもありました。
遠く藤原岳のシルエットを映し、午後の日差しを浴びて田園を駆ける北勢線。
稲田を渡る風より遅く、小川を流れる水より遅く。
楚原駅でハギーさんにピックアップしてもらい、一路終点の阿下喜駅に向けて車を走らせて貰う。楚原の駅で30分待っても良かったんだけど、それやると温泉に入る時間がないのでね。電車だと15分の距離を車だと10分弱。クルマって速いなあwまあ、北勢線には健闘してもらいたいけど。
阿下喜の街は商家の残る古い町並みで、通りの坂を下った所に阿下喜駅はありました。最近建て替えられたみたいでピカピカの駅です。こうやって見ると、三岐の傘下になって良かったんじゃないかと思えるほどどの駅もインフラ整備が進んでいるのね。コンクリートも打ち立ての新しいホームで、西桑名行きが甲羅干し中。ほいじゃいっちょ駅の見学をしてみましょうかね、とパーク&ライド用の駐車場へ車を寄せると、何だか面白いものを見つけた。
何やってんすか?
駅の裏手の駐車場の脇に引かれたミニチュアのレール。
ご丁寧に転車台やら機関庫まで用意されていた。
レールの上を走るミニ列車は、主役であるはずの子供を差し置いて乗客はいいオトナw
そしてみんなワイワイと何やら楽しそうだw
終点の阿下喜駅に隣接するこのスペースは、「ASITA」と言う地元グループが主宰する「軽便鉄道博物館」。毎月第1と第3日曜日が活動日だそうだ。…そう言えば、今日は第3日曜日ですわな。月2回の活動日に当たってしまうとは、運がいいのか何なのかw
クソ暑い炎天下の阿下喜駅前。ギャラリーも少ない中、ご興味を示してしまうと向こうも「それ来た!」とばかりに寄って来て自然とクロストークに。今は昭和6年に作られた北勢線の車輌であるモ226号の静態保存のためのレストアをしてるんだとか。この車輌は現役を引退した後に四日市のスポーツセンターで展示されていたものだそうで(ハギーさんは記憶にあるそうだがw)、半鋼製なんで部品も全部手作りになるとの事。アーチ型の屋根は木材を削って水に浸して曲線を作るんだって。帆船模型みたいだね…
修復は2年計画だそうで何とも気の遠くなるような話だが、こうなって来ると1/1の模型製作だね。オトナの夢は無限大。男のロマンのレベルだw
機関庫の中は昔からの北勢線で使われていた鉄道アイテムが雑多に置かれていて、たぶん全部について語らせたらいくら時間があっても足りないと思う(笑)。案内してくれた三重弁の初老のオッサンは元近鉄社員で、技術屋さんだったそうだ。当然鉄関係の話題中心となるのだが、私の食い付きの良さに比べてハギーさんおとなしめ。ハギーさんは車のほうが好きみたいですよと私が振ったら、「俺も昔は全部の国道を走ったろう思て国道1号から順番に走ったもんさ。それと三重県とか愛知県とか県境に看板あるやろ?それを写真撮って集めて…」
ちょwwwクオリティ似過ぎwwww
ハギーさんが激しく同意したのは言うまでもない(笑)。つか私は「どんなジャンルだろうと結局マニアの考える事って同じなんだな」と妙に感心してしまったのだが。ひとしきり話が済んだところで、ミニチュアナローに乗って場内一周。エンジンはスバルのエンジンでしたw昨日は自分の写真を掲載されてしまったから、今日はハギーさんの写真を掲載してやるよ(笑)。
あ、そー言えば別れ際に「宣伝してくれい!」みたいな事言ってたな。
一応鉄道趣味の集まりみたいだけど、地元の寄り合い所帯じみたところがどこまでもフレンドリーなオッチャンオバちゃんがホストを務める阿下喜駅前の「軽便鉄道博物館」は、このHPに詳しく載ってます。惜しむらくは、もうちょっと更新を密にして欲しいとは思うがw
オッチャンらと別れて駅前の温泉施設「あじさいの里」で汗を流し、阿下喜駅から西桑名駅行きの帰りの電車へ。ホームにはいつの間にか2編成が仲良く並んでいた。福本豊風に言えば「食パンがならんどるね」と言う風景の横を、ミニチュアナローがゲストを乗せてトコトコと走る。夏の青空の下の、ローカル私鉄の終着駅。地元路線を愛する地元民との突然のふれあい…ニッチ観光としては満点なんじゃないでしょうか(笑)。ぶらり途中下車でもここまでは仕込めないだろw
西桑名行き列車が自分と他に2人だけを乗せて阿下喜駅を離れます。
結構山に近かったんだねえ。この駅。
石灰石の採掘で山肌に白い文様を刻む藤原岳の裾を離れ、西日の田園の中を往くナローの旅路は、狭い車内に窓を全開にして風の吹き込むワイルドな感じがよろしかろう。ゆっくりと川を渡り森を抜けて行く車窓風景の、どこにでもありそうな風景が醍醐味だと思う。
18きっぷで日帰りするのが勿体無いような、味わいある路線でした
昨日は、本当に本当に暑い日でしたが、実に夏らしい日でもありました。
遠く藤原岳のシルエットを映し、午後の日差しを浴びて田園を駆ける北勢線。
稲田を渡る風より遅く、小川を流れる水より遅く。
楚原駅でハギーさんにピックアップしてもらい、一路終点の阿下喜駅に向けて車を走らせて貰う。楚原の駅で30分待っても良かったんだけど、それやると温泉に入る時間がないのでね。電車だと15分の距離を車だと10分弱。クルマって速いなあwまあ、北勢線には健闘してもらいたいけど。
阿下喜の街は商家の残る古い町並みで、通りの坂を下った所に阿下喜駅はありました。最近建て替えられたみたいでピカピカの駅です。こうやって見ると、三岐の傘下になって良かったんじゃないかと思えるほどどの駅もインフラ整備が進んでいるのね。コンクリートも打ち立ての新しいホームで、西桑名行きが甲羅干し中。ほいじゃいっちょ駅の見学をしてみましょうかね、とパーク&ライド用の駐車場へ車を寄せると、何だか面白いものを見つけた。
何やってんすか?
駅の裏手の駐車場の脇に引かれたミニチュアのレール。
ご丁寧に転車台やら機関庫まで用意されていた。
レールの上を走るミニ列車は、主役であるはずの子供を差し置いて乗客はいいオトナw
そしてみんなワイワイと何やら楽しそうだw
終点の阿下喜駅に隣接するこのスペースは、「ASITA」と言う地元グループが主宰する「軽便鉄道博物館」。毎月第1と第3日曜日が活動日だそうだ。…そう言えば、今日は第3日曜日ですわな。月2回の活動日に当たってしまうとは、運がいいのか何なのかw
クソ暑い炎天下の阿下喜駅前。ギャラリーも少ない中、ご興味を示してしまうと向こうも「それ来た!」とばかりに寄って来て自然とクロストークに。今は昭和6年に作られた北勢線の車輌であるモ226号の静態保存のためのレストアをしてるんだとか。この車輌は現役を引退した後に四日市のスポーツセンターで展示されていたものだそうで(ハギーさんは記憶にあるそうだがw)、半鋼製なんで部品も全部手作りになるとの事。アーチ型の屋根は木材を削って水に浸して曲線を作るんだって。帆船模型みたいだね…
修復は2年計画だそうで何とも気の遠くなるような話だが、こうなって来ると1/1の模型製作だね。オトナの夢は無限大。男のロマンのレベルだw
機関庫の中は昔からの北勢線で使われていた鉄道アイテムが雑多に置かれていて、たぶん全部について語らせたらいくら時間があっても足りないと思う(笑)。案内してくれた三重弁の初老のオッサンは元近鉄社員で、技術屋さんだったそうだ。当然鉄関係の話題中心となるのだが、私の食い付きの良さに比べてハギーさんおとなしめ。ハギーさんは車のほうが好きみたいですよと私が振ったら、「俺も昔は全部の国道を走ったろう思て国道1号から順番に走ったもんさ。それと三重県とか愛知県とか県境に看板あるやろ?それを写真撮って集めて…」
ちょwwwクオリティ似過ぎwwww
ハギーさんが激しく同意したのは言うまでもない(笑)。つか私は「どんなジャンルだろうと結局マニアの考える事って同じなんだな」と妙に感心してしまったのだが。ひとしきり話が済んだところで、ミニチュアナローに乗って場内一周。エンジンはスバルのエンジンでしたw昨日は自分の写真を掲載されてしまったから、今日はハギーさんの写真を掲載してやるよ(笑)。
あ、そー言えば別れ際に「宣伝してくれい!」みたいな事言ってたな。
一応鉄道趣味の集まりみたいだけど、地元の寄り合い所帯じみたところがどこまでもフレンドリーなオッチャンオバちゃんがホストを務める阿下喜駅前の「軽便鉄道博物館」は、このHPに詳しく載ってます。惜しむらくは、もうちょっと更新を密にして欲しいとは思うがw
オッチャンらと別れて駅前の温泉施設「あじさいの里」で汗を流し、阿下喜駅から西桑名駅行きの帰りの電車へ。ホームにはいつの間にか2編成が仲良く並んでいた。福本豊風に言えば「食パンがならんどるね」と言う風景の横を、ミニチュアナローがゲストを乗せてトコトコと走る。夏の青空の下の、ローカル私鉄の終着駅。地元路線を愛する地元民との突然のふれあい…ニッチ観光としては満点なんじゃないでしょうか(笑)。ぶらり途中下車でもここまでは仕込めないだろw
西桑名行き列車が自分と他に2人だけを乗せて阿下喜駅を離れます。
結構山に近かったんだねえ。この駅。
石灰石の採掘で山肌に白い文様を刻む藤原岳の裾を離れ、西日の田園の中を往くナローの旅路は、狭い車内に窓を全開にして風の吹き込むワイルドな感じがよろしかろう。ゆっくりと川を渡り森を抜けて行く車窓風景の、どこにでもありそうな風景が醍醐味だと思う。
18きっぷで日帰りするのが勿体無いような、味わいある路線でした