青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

突発的HiSEお名残り乗車の巻

2011年12月18日 20時57分51秒 | 小田急電鉄

(画像@いずれ去り行く者たちへ)

小田急のダイヤ改正の詳細をつぶさに見つつ、ふとロマンスカーの空席予約照会なんぞ叩いてみたら、なんか今日の午前のHiSE運用で1席前展望が空いているではないか(笑)。寝ているヨメさんと子供を叩き起こしてコトの次第を説明したら、双方乗り気でOKの返事を賜りましたので、ひとっ走り地元の駅に走って行ってさっそく特急券をゲット。いつも撮ってるばかりだから、たまには乗り鉄もいいでしょう!って事で今日は無目的ロマンスカーHiSEお名残り記念乗車の巻。町田の駅のホームに張られたHiSEを示す乗車位置シール。これもあと90日のカウントダウン。


町田駅に滑り込む10:00発「はこね11号」。譲渡、廃車にて最後の1編成となった10001編成。


座間駅付近を快走。最前列では年輩グループが絶賛酒盛り中w


相模川橋梁を通過。町田から15分。いつも使ってる新宿~町田間とはスピード感が違うね。


定番撮影地・秦野の大カーブも今日は展望席から。撮影者1名確認。


秦野~渋沢のストレートで、富士山が大きく前面に広がります。


菖蒲トンネルを抜け、枯れススキ揺れる四十八瀬の渓谷へ。渋沢5号踏切、撮影者複数名確認。


酒匂川橋梁通過。ここまで町田から30分ちょい。子供が膝に乗ってるので写真が撮り辛いw


冬晴れの足柄平野を爆走し、新幹線のガードをくぐったらあっという間に小田原駅。子供を膝の上に乗せつつ2列目から展望席を楽しんでたら、酒盛りしてた前のおっちゃん連中から声掛けられてすっかり意気投合(笑)。「次のカーブ抜けたら真正面に富士山が見えますよォ」なんて沿線案内をしつつ、子供にお菓子とか貰っちゃった。自分の孫くらいの年代なんだろうか。このロマンスカー10000系が来年3月をもって引退するなんて話はさすがに知らない様子で、そんな話をしたら「へえ!まだ新しいのにもったいねえな!」と白角水割りをグビリと飲りながら答えるのでありました。どこへ行くか聞かなかったけど、小田原で降りてったところを見ると今晩は熱海か伊東あたりで忘年会って感じでしょうか(笑)。

 

小田原駅で半数の乗客が下車。最前列のおっちゃん飲み助グループに席を譲ってもらい前へ移動(笑)。
風祭で上りのVSEと交換し、まだ箱根にも紅葉が残ってるんだなあと思いつつ入生田から三線軌条に入ると…


おなじみのアーチ型の壁囲いが見えて来て、終点箱根湯本に到着です。


飲み助のおっちゃんに「まだ新しい」と言われてはいたけれど、この車両はデビューが1987年ですからもう25年になるんですね。1987年って後楽園球場最後の年じゃねーか。そんな昔なんだなあ。有馬記念で勝ったのがメジロデュレンの年ですか。折しも世の中バブル真っ盛り、サロンバスのような高床式のハイデッカー構造と、とんがったシャープなマスクが昭和の香りでしょうか。平成になって特急車ってどこも流体力学を意識しているというか曲線的になりましたですもんね。まあ前にも書きましたけど、デザインの飛躍し過ぎたきらいのあるVSEや、青いウミヘビのようなMSEに比べて、一番ロマンスカーらしいロマンスカーだと思いますけど。

箱根湯本の折り返しは慌しく、トレッキング帰りと思しき山ガールを乗せて、颯爽と箱根の山を下りて行きました。
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