青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

阪神の青い稲妻

2019年08月12日 17時00分00秒 | 阪神電鉄

(頑張ってます青胴車@元町駅)

「六甲・まやレジャーきっぷ」を使っての神戸~大阪間の往復には阪神電車を利用したのですが、その道中では「ジェットカー」こと阪神5000形の姿を見ることが出来ました。阪神電車は急行や特急に使われる「赤胴車」と、各駅停車に使われる「青胴車」っていうカラーリングの組み合わせを伝統として守っていますけど、「青胴車」の代表的な存在がこの2代目5000形ジェットカー。【普通 高速神戸】の幕を掲げて元町の駅に進入して来ました。ヨメさんが「『高速神戸』って、この電車速いの?」と言われたのだが、速度の問題ではない(笑)。

コロンと丸みのある車体、屋根上の分散クーラー、ドア間の三枚窓などなど「ザ・武庫川車両謹製」という一貫した様式美に溢れている5000形。「ジェットカー」のネーミングの由来とされる高い起動加速度は、阪神間のダウンタウンにある細かい駅にちょこちょこ止まりつつも、普通列車は特急待避駅まで急いで逃げ切らなくてはならない阪神電車のダイヤ上の特性から生まれたもの。テンの速さは日本一。せっかちな関西人の気性にも合っているのではないかと思ったり(笑)。

 花形の特急運用は赤胴車の務めなら、阪神間のローカル運用が青胴車の定め。尼崎の駅の中線で暫し特急の通過を待つ5000形梅田行き。尼崎を出ると、大物、杭瀬、千船、姫島・・・といかにも阪神電車らしいナニワの地名が並びます。こうして見ると、阪神電車は関東で言うところの京急に近いように思いますね。JR競合、特急優先の割に、駅間距離は短くたくさんの駅があって、各駅停車は猛ダッシュでそれらの駅を拾いながら特急待避駅へ逃げ込まなくてはならないところなど、類似性は高い。先日引退となった京急の800形も、ジェットカーとは言われなかったけど加速度性の非常に高い電車だったですしね・・・まあ、それでも京急800形の起動加速度3.5km/h/sに対し阪神5000形は4.5km/h/sだからやっぱバケモンですけどね。[※(km/h/s) 1秒間にどれだけ加速するかの数値。]

 


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