(カモン!観音@北向観音)
別所温泉のランドマークである北向観音。信州の神社仏閣界のトップに立つ長野の善光寺と向かい合わせになって建っており、善光寺とセットで回るとご利益がアップするらしい。宿の若女将の説明では「善光寺は来世、北向観音は現世」の功徳に効能があるとか…信州の古刹の名に恥じず、天長2年(西暦825年)の開山と言うから相当な歴史を持ってまして、この観音様の周りには別所温泉の温泉街が広がっております。この別所温泉への湯治客、北向観音への参拝客のために作られたのが上田温泉電軌。現在の上田電鉄別所線なのですね。鉄道が開通する→その近くの温泉場まで鉄道を、と言う流れは全国にあって、その手のローカル私鉄ってのは相当あったようです。だいたいが廃止かバス転換されちゃったけど、今残るのは福島交通(飯坂温泉)とか伊予鉄道(道後温泉)とかくらいでしょうかね。古来から日本人は参詣にかこつけて温泉でのんびり、というレジャーのスタイルが大好きですからなあ。
今回は富山地鉄の時と違ってあくまで家族サービスが主眼ですから、一日中別所線に張り付いてどーこーと言うのもなかったのですけど、二日目は雨でする事もなかった&子供が乗りたがったと言う事で、結局別所温泉~上田間を往復しフル乗車までしてしまいました。全線乗ると片道570円×オトナ2名×往復、ヨメさんに「こーいう電車って運賃高いと思わない?」って聞いてみたら「まあ(子供も)喜んでるし遊園地のアトラクションみたいなものだと思えば…」だって(笑)。○ィズニーランドだって単価がこれくらいのアトラクションはあると思うので、片道30分も楽しめるならそれはお得なのかもしれない。発想の転換かw
初日は宿に入る前に夕方の中野~八木沢付近で何枚か。それも宿に入る前にヨメと子供を中野駅に放置し、「次の別所温泉行きに乗って八木沢で降りろ」と指令を出した挙げ句舞田~八木沢間で三脚を出すと言う鬼畜ぶり(笑)。「え?え?八木沢ってどこ?2つ先??こんな電車乗った事ないし!」とか言われたが気にしない。
別所温泉から流れる湯川を渡る。別所温泉に向かってこの辺りは結構な上り坂です。
旧型車があえぎあえぎ登っていた坂道も、東急から池上・多摩川(イケタマ)線系統の程度のいい車両を購入したのでスーイスイ。
晩秋の陽が傾いて、斜光線がいい感じになって来ましたなあ…
斜光線に包まれて塩田平を下る1004F。
晩秋の塩田平はどこもかしこも野焼きが行われてまして、稲藁を燃やす煙が集落のあちこちから上ってます。
撮り鉄には「バルサン」なんて呼ばれて忌み嫌われる野焼きの煙ですが、上手く使えば美味しい晩秋の季語。
WB変えて、斜光線は半逆光気味にサイドに当てて、段々畑状の田んぼに陰影を付けたいので若干アンダーってトコでしょうか。
この一枚だけ三脚立ててガチ撮りしました(笑)。
ローカル私鉄の終着駅ちょい手前ってハマるよなあ。
静かな静かな里の秋…そんな歌がぴったりの、八木沢界隈の風景です。
静かな静かな里の秋…そんな歌がぴったりの、八木沢界隈の風景です。
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