青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

円い月夜の物語

2012年11月28日 23時00分00秒 | 上田電鉄

(夜の帳の中で@別所温泉駅)

宿に入って子供と温泉に浸かり、メシを食って布団の引かれた部屋でダラダラ…と言うのは旅の醍醐味でございますねw
んで、寝る前にもうひとっ風呂。共同浴場の「大湯」にでも行って来ようってんで手ぬぐいとカメラを担いで宿を出たついでに、ちょこっと夜撮。別所温泉駅の階段上からの定番構図、「上田交通スタイル」とでも言うべき瀟洒な大正モダンを思わせる駅舎です。「BESSHO ONSEN STATION」ってレタリングが渋いね。


別所温泉駅に停車中の54レ上田行き。
以前来た時はダイヤモンドカットの東急7200が主力車両だったんですが、上田は恵まれてるよなあ。
駅舎もその時と比べればきれいに塗り直されてるし、車両も変わってるしね。
そもそも上田交通は東急が筆頭株主の系列会社なんで、車両に関しては手厚い保護を受けてはいるのだけど。



駅のはずれに鎮座する丸窓電車@モハ5250型。戸袋の丸窓が特徴の、塩田平で長く愛された電車でした。
上田交通=丸窓電車と言っても差し支えないですよね。
上田交通の電気の昇圧に伴い、東急から5000系青ガエル(ハチ公前にある奴だ)が導入され引退。
今でも上田のシンボル的な扱いにて、ここ別所温泉の駅で保存されております。



夜なのに、月明かりでほのかに独鈷山の稜線が浮かんでますな。
このギザギザの稜線は塩田平のどこからでも良く見えます。
舞田と八木沢の間の農道の踏切から夜に浮かぶ独鈷山を眺めていたら、突然踏切が鳴りだした。



54レ別所温泉行きが光跡を引いて、塩田平を登って行きます…
良く見たら「まるまどりーむ号」じゃねえかw
光跡バルブだとその辺りは何にも分からねえな。



急いで別所温泉の駅に戻ると、やっぱりもう発車の時間で再び光跡バルブ風味に(笑)。
別所線は下之郷から先は1閉塞(1列車しか入れない)になっちゃってるから、返しも早いです(泣)。
30分間隔くらいで走ってるから、下之郷~別所温泉にもう1個くらい交換駅を作ってもいいような…
と思って調べたら、交換駅計画はあるそうで。八木沢駅らしいですが。
それはやめてw

まるまどりーむ号を見送ったら、空には丸い月が煌々と。
すっかり冷えた体を大湯で温めて、宿に戻るとしましょう。
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