青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

あゝ、伝統のアイボリー

2020年04月21日 11時00分00秒 | 高松琴平電気鉄道

(羽床富士を眺めて@滝宮~羽床間 令和2年1月)

新しい鉄道絡みの写真は供給が絶たれているので、それまでは過去に撮り溜めた中から漏れてしまったカットを脈絡なく垂れ流すスタイルでお送りして行こうと思いますが、これは先日のことでん遠征で撮影した羽床の堤山バック。元京王5000系が、現地では1100系として活躍しています。京王帝都からは1996年に引退した5000系ですが、京王相模原線の線内各停や、府中の競馬場線の折り返しの常連として馴染み深く、個人的には元京急1000形より思い入れのあるクルマですね・・・

こちらは、多摩動物公園の駅前にある「京王れーるランド」に静態保存されている京王5000系5723号。動物公園行きの行先幕はライオンのイラストが入っていましたが、競馬正門前行きは馬の蹄鉄がイラストで入っておりましたねえ。G1の前売りを買って、午前中のレースを暇つぶしに眺めていた土曜開催の府中。馬券を昼で切り上げ、府中競馬正門前のだだっ広いホームには客を降ろした東府中行きの8連が待っていました。昼頃ではまだ競馬場から帰る客は少なくて、駅の隣の飲み屋から漂う煮込みと肉豆腐の匂いの中を発車したガラガラの5000系は、物憂げに長い車体を揺らしながら競馬客を迎えに東府中へ向かって行きましたが、あれはもう25年以上前の話になるのか・・・

京急1000形には熱狂的なファンが付き、スカーレットの京急カラーが讃岐路に見事に蘇りました。富士急行や一畑電鉄では既にリバイバル塗装が実現していますが、アイボリーを讃岐路に蘇らせたりする企画があったら、僅かながらでも協力出来たらなあなんて思いますねえ。


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