(瞳に映るものは@開成駅前)
開成のあじさい祭りに合わせて、開成駅前に保存されているNSEこと小田急3100形ロマンスカーが公開されていました。もう引退してからだいぶ経ちますけど、子供の頃の小田急と言えばロマンスカーはNSEと御殿場に行くSE(3000形)の2形式が主力で、新しいロマンスカーだ!なーんて言ってLSEがようやく出て来たころだったかな。そもそも開成の駅なんてその頃はなかった。新松田の次は栢山だったしね。
駅前に建てられた高層マンションの敷地内に、非常にきれいな状態で保存されているNSE。とにかく懐かしいね。軸梁が横に長いミンデンドイツ型の台車が特徴的です。月に2回、第2・第4日曜日が公開日だそうですが、公開していないときはカバーをかけて雨風から守っていたりと非常に丁寧に扱われているようです。
展望席と、その上の運転席。古い車両にありがちな独特の機械油のような匂いが運転室にこもっていました。展望室上に作られた運転室は、足を伸ばすスペースも少々窮屈な印象。ロマンスカーの運転士は社内でも結構なエリートしか運転出来ない(今でもそうなのかな)と言う話を聞いた事がありますけど、選ばれしものだけが許された特別な空間なのかもしれません。マスコンは東芝製、主電動機はTDの社紋でお馴染み東洋電機製造製です。
車内のスペースは、展望席以外は椅子を取り払いギャラリーとして使われている様子。それこそ自分が子供の頃の小田急線の風景が展示されていて非常にツボである。2600系の各停を上下線に待たせて千代田線の準急と回送のSE車が走る風景はまさしく自分の知ってる地上時代の東北沢!営団6000系の「S」のマークが眩しいぜ。遠くに代々木上原のシンボルであるトルコ大使館のモスクも見えますね。当時の東北沢は、各停に乗ってると退避時間がとにかく長くて飽き飽きする、京急で言えば南太田のような駅でした。まだ遊園止まりの各停が主で、準急があって、急行は箱根湯本/片瀬江ノ島行きだった時代です。分割案内板はAとB。
これ、何周年の時なんだろ。小田急はよく〇〇周年みたいなアニバーサリーイヤーに海老名の車庫で片っ端からロマンスカー並べて写真撮影をする事があるんだけど、EXEが最新で、VSE前夜と言う事は80周年?。この頃EXEがロマンスカーなのに展望席がないってんでえらい評判悪かった記憶があるなあ。第1回のSE3000形から代々ブルーリボン賞を受賞している小田急のロマンスカーの中で、唯一30000系EXEだけがブルーリボン賞を取ってない事からもその筋からの悪評が強かったことを表わしているような。
SEから続くロマンスカーカラー、オレンジバーミリオンの系譜。現役で唯一この塗装を纏うLSE、後継の70000系にこの色は受け継がれるのでしょうか。来春のデビューであれば、そろそろ日車で先行のモックアップくらいは出来上がっているのでしょうね。
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