青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

足柄平野粛々と

2016年10月03日 19時00分00秒 | ローカル私鉄

(スカート付き5506編成@穴部~飯田岡間)

相模沼田から赤電塗装を追っかけて、大雄山線の中では比較的撮りやすい飯田岡駅の周辺に出て来ました。この辺りは大雄山線が狩川の堤防に沿って走る区間で、堤防に沿って僅かながら足柄平野の穀倉地帯が広がっています。稲穂は黄金に実りの秋を迎えていますけども、こうも雨続きだとなかなか刈り取りのタイミングも難しそう。


あっという間に小田原から折り返して来た赤電編成。全検明けですから床下機器もピカピカですね。3両編成の5000系は大雄山側からクモハ+モハ+クハ、パンタは中間車に2丁付いているのが特徴。シングルアーム化されていない中間車の2丁パンタと言うのは案外ないもんで、パッと思いつくのが京急800くらいですかねえ。


ココね、田んぼの脇にヒガンバナが咲くスポットでこの時期結構いい感じで撮れたんだけど、今年はとっくに枯れてしまったみたい。以前来た時は10月でも咲いていたんだが自然ってーのは一筋縄ではいかないもの。一部分だけ刈り取りの終わった田んぼに組まれたはぜ掛けの横を。右側の土手は狩川の堤防で、川を渡ると小田急線の蛍田のあたりに出る事が出来ます。


飯田岡から穴部までは歩いて15分程度。田んぼの脇の用水路にアメリカザリガニがワシャワシャいて思わずザリガニ釣りでもしたくなる土曜日。スカート履き&切れやすいLEDの5506編成。5506と5507はスカート履いてますけど、個人的にはスカート無しの方が好み。この顔にスカート履いちゃうとなんかイメージが重たくなる。


国鉄時代から特急の乗り入れがあったり、伊豆長岡や修善寺などの温泉街や観光地を持つ駿豆本線とは異なり、最乗寺への参詣輸送のほかは小田原経済圏内の都市間輸送を粛々と全うするのみの大雄山線は、神奈川県内の鉄道の中でもダントツに影が薄いイメージ。そもそも「伊豆箱根鉄道」の路線なのに伊豆も箱根も走っていないという看板に偽りあり的な(笑)路線ですが、平日土休日関係なく日中12分ヘッドのフリークエンシーは小田原市と南足柄市の間の堂々たるインターアーバンなのであります。
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