(黒部線の昼下がり@舌山駅)
電鉄富山から宇奈月温泉までが富山地鉄の本線ですが、もとより、電鉄黒部から宇奈月温泉の間は東洋アルミナムが出資した黒部鉄道を出自に持ちますので、何となく電鉄黒部より先は雰囲気が変わるような気がします。舌山駅の2番線ホームに進入する宇奈月温泉行の14760形。北陸新幹線の開業によって、富山から宇奈月温泉の直接的な輸送と言うよりも電鉄黒部~黒部宇奈月温泉(新黒部)~宇奈月温泉間の地域輸送に重きが置かれるようになった地鉄のダイヤ。平成の初期頃はは日中1時間に1本富山からの特急電車が走っていたのですが、だんだんとそれが少なくなり、最近は富山へ行く特急(うなづき号)はめっきり少なくなってしまいました。
舌山駅は、駅前に農協があって、その敷地内にはいい感じに古めかしい農業倉庫があります。黒部川の扇状地に広がる穀倉地帯はまさに実りの秋、今でも使われているのだとしたら、これからの時期は収穫された新米で埋め尽くされるのでしょう。周辺は秋の四連休、電車から降りてきた家族連れ。尾灯の右目だけがなぜか14720の印象を残す14771編成が、ゆるゆると宇奈月へ向けての登り坂を上がって行きました。
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