(色付きほのかに@吐竜の滝)
八ヶ岳の南麓、赤岳の地獄沢を源流に持つ川俣川の東谷にある吐竜の滝。10年前くらいに来た際は、同じくらいの時期で既に結構な紅葉だったのだが、今年は色付きもまだまだ・・・と言った感じ。色付きが遅いのは、もちろんこの10年間で温暖化が進んだのもあるだろうな。夏が暑過ぎて広葉樹の葉が傷み、山が色付く前に枯れてしまう葉も多いような気がしますね。ちなみにここに来たのは、滝の脇を通る小海線を周囲の山々の紅葉と絡めて撮影する・・・はずだったのですが、10年ぶりに訪れた鉄橋横の撮影地は、木が伸びツル植物が繁茂して、自然に還っていました。
秋深まる清里の街、清泉寮に続く道すがら、ほのかに染まる紅葉を横目に小海線のジョイフルトレイン「HIGH RAIL 1375」がやって来ました。基本的にシンプルなキハ110はどのような色味に塗られてもそこそこに似合ってしまうのですが、星空をイメージした深みのあるブルーもいいですね。夕方に小淵沢を出る列車は、「星空列車」として野辺山に長時間停車して、星空観察会なんてーのをやるらしい。野辺山には昔っから国立の宇宙電波観測所なんてのがあるくらい、宇宙と近い場所と言うイメージがあります。そんな観測所も、十分な経費が確保出来ずに設備の縮小が続いていて、大変に厳しい状況にあるそうですが・・・宇宙の研究にカネをかけられない国って相当貧しいのでは?
冠雪した八ヶ岳をバックに、高原のレタス畑を行くHIGH RAIL。朝の大カーブで晴れカットを仕留めたので、幸先いいスタートだ!なんて思ったのもつかの間、八ヶ岳山麓はあっさりと寒冷渦によって作られた真っ白い雲に覆われてしまいました。何となく雪雲を思わせる白いヴェールに包まれた八ヶ岳の稜線は白く染まり、山麓の紅葉と美しいコントラストを見せていますけども・・・。ああ、これで晴れベースの光線だったらもっと良かったのにねえ!なんて子供と話しながら、国道沿いの野菜販売所で家へのお土産にバカでかい白菜を1つ買ったのであった。その結果、我が家の一週間はずーっと白菜料理なのでありました(笑)。
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