(小さな支線のトピックス@小田栄駅開業)
今朝は朝もはよから北海道新幹線の開業のニュース、全国的に鉄道のダイヤが変わるそんな記念すべき日。最近はダイヤ改正ごとになくなるもの・消えていくものばかりを追い掛けては死んだ子の年を数えるような過ごし方をする事が多かったので、今日はちょっぴり春らしく、新しい門出を迎えた駅を見て来ました。こんな路線に新駅が!と誰もが驚く、尻手から浜川崎までの南武支線に生まれた小田栄駅。本日開業。
朝方はどんよりしていた南関東、昼からは春らしい日差しに道すがらの桜もポップコーンが弾けるようにポロリポロリと花を咲かせ始めました。横浜へ出て八丁畷に京急の普通で向かうのはお決まりのパターン…階段を登ればそこに跨線橋代わりの殺風景なホームが広がるのがいつもの八丁畷。言わずと知れた貨物のメッカ、乗客より撮り鉄のほうが多い時もあるくらいの駅ですが、今日は新駅効果か結構な乗客の数。ヲイヲイ、南武支線だぞ?という感じ(笑)。
今日も普段通りに、205系の1000番台が2連で尻手と浜川崎を行ったり来たり。いつもなら川崎南部の工業地帯らしく酒をひっかけたおっさんたちと、川崎新町にある県川(県立川崎高校)の学生連中と、そこに普段のウチらみたいなヒマな乗り鉄がプラスされる程度が土曜の昼下がりの南武支線ですけど、今日は新駅効果か2両では混み混み。ワンマン運転のところを安全対策でツーマンに増やしての運転です。
新設された小田栄駅は川崎新町と浜川崎の間に作られた2面2線の駅。その昔、小田栄にあった工場の跡地(確か昭和電線電纜の川崎工場)に現在はマンションとイトーヨーカドーを中心とした商業施設が出来てまして、今回の新駅はここら辺に住んでる新規住民への利便性を図るために開設されました。ちなみに昭和電線電纜の川崎工場の前の通りは「市電通り」と言いまして、昭和44年までは川崎駅から路面電車が走ってましたね。
駅は踏切を挟んでホームが互い違いに配されておるのですが、鉄道の駅と言うよりはそれこそ路面電車の電停っぽい。この駅を分かつ踏切は真ん中にX状の四差路の交点があるという非常にトリッキーな形をしてまして、昔から交通整理が難しい踏切だったんですが、新駅の開業で余計しっちゃかめっちゃかになった感あるな。踏切への誤進入を警戒して北側の道はかなり手前に遮断桿を配した小田栄の踏切、時ならぬ新駅開業フィーバーで今日は警備員が踏切番を務める羽目に。
踏切が閉まってやって来たのは南武支線らしいEF65PF牽引のコンテナ貨物。踏切の向こうにいるのが川崎南部と鶴見周辺ではおなじみの臨港バス、川崎駅から浅田の富士電機を結ぶ路線が小田栄の駅前を通ります。この地区の交通は市電廃止後は専らバスが中心で、貨物がメインの南武支線は本数が少ないこともありあまりアテにされる存在ではありません。川崎駅に直接出れるわけでもないしね。今回は朝夕の増発も含め、通勤路線化を視野に入れた改革の一環みたいなんですが、果たして。
今日は駅のホームも人でごった返しており、あんまりよく観察することも出来ませんでした。まあ板一枚のホームに上屋が掛かってて、出入り口には簡易式のカードリーダーがあるだけ。切符の券売機もありませんからさして話すこともありませんけれども(笑)。新しい駅を作ると全社的なシステムの変更が必要なため(運賃計算とか)、そもそも駅の扱いとしては隣の川崎新町駅と同じになっているのだそうで。個人的にはこの駅で貨物を撮るとどんな構図が取れるのか!と言う事に興味があったのですが、もうちっと人が来ないときにそこら辺は確認してみたいなと。
新駅開業に伴い、上下ホームの間にあるセブンイレブンが鉄ヲタで大繁盛。
たぶん今回の新駅開業で一番恩恵を受けるのはこの店だと思うw
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