青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

洗脳スタジアム

2005年07月12日 23時07分37秒 | 日常
土曜日仕事にされた反動でフルスタ参戦した訳だが…
80%雨という予報で着いて来てくれたみんな乙。

県営宮城球場なんてえのはもう小学生の頃に親父に連れられて宮城野原の公園を散歩した時以来で、まあどこにでもあるような古びた地方球場だと言う記憶しかない。たまに野球をやっているのをテレビで見たことがあるくらいで。メンバーは手書き、スコアだけ電光掲示で、外野の守備位置の芝は剥げ掛けて、外野席はだんだらの芝生。「鐘崎のかまぼこ」の広告が妙に印象的な、そう言う球場だった。

プロ野球が来る事が決まってこんなにキレイに生まれ変わるとはねえ

まずこのスタジアムを一冬の突貫で作った鹿島建設とフルキャストには敬意を表したいです。三木谷を「ケチ谷」と揶揄する向きもあるのだが、ここまでやるのに使ったカネを考えると、まあ野球というのは金のかかるスポーツだなと。それゆえオリンピックから外されたりもするわけだけど。
日曜日とは言えアウェイの一塁側でここまで埋まる。スタンドのキャパは正直奥行きがなくて収容人員は2万がせいぜいだと思われるが、そのキャパのなさが狭い芝居小屋で見るサーカスのようでもあり、妙に一体感がある。まだ「仙台に野球が来た」という事で物見遊山の客もいるのだが…まあ、最初はそんなもんだろう。仙台駅で名を馳せる「伯養軒」のお弁当をモグモグと食べながら試合開始を待つ。鮭ハラコ飯と牛タンご飯が入ってて結構美味しいねえとか言っていると、いつの間にやらレフトはすんげえ盛り上がり(笑)

ちゃちゃちゃ ろぺすー!
ちゃちゃちゃ ろぺすー!
おおおおおおおおろっぺっすー!!

鳴り物が禁止なので、単純にメガホンを叩いて同じリズムで全部の選手を応援するのだが、これが意外な大音量でしかも執拗な繰り返しなので、けっこう体に応えるのであります(笑)。これが選手を波に乗せ、敵を飲み込んでいくようでもあり…まあ、応援のバリエーションはあったほうがいいと思うけど。あと、球場でのべつ幕なしに流される球団歌も軍歌調でこれもアタマに刷り込まれる。息の根を止められるほどの執拗な繰り返し。フルスタは色んな意味で洗脳スタジアムのように思える(笑)。私も洗脳されちゃったのか?お土産にレプリカを買っちゃったし(笑)。

開幕直後のグダグダっぷりも、絶好調(笑)の4番ジャーマン(山崎武司)、吉岡の復活と沖原で何となく打線には芯が入った感じがする。とにかく軽量級がコッツコツ右に右にと言う方針は徹底されているようだ。ホームランに万来の拍手で応えるジャーマン…ああ、チームバッティングが出来ずに名古屋を追われた男・邪魔崎よ。杜の都でファンに必要とされているじゃないですか。
正直チームは独走の最下位だが、仙台のファンにはそんな湿っぽさは全くなかった。神宮を沸かせた飯田が今江のセンターライナーをファインプレー。まだまだやれるトコ見せるぜとばかりに、あくまでカラッと手を上げて声援に応えた。

「おらが街」のプロ野球が巣立つ、そんなシーズンは、ファンが身にまとう臙脂と白のレプリカの肩に刻まれた「FIRST SEASON 2005」。
願わくば、末永く支えてくれる事を。
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