（鎮守様の森を往く＠越後田中～津南間）
岨滝トンネルを出て、津南の街に向かう１６３Ｄ。鎮守の森に名残りの桜が咲いています。このクルマは、昨晩森宮で飯山色と一緒に滞泊していた車両です。こちらは始発で森宮から戸狩まで走り、折り返して十日町へ朝の通勤通学客を運びます。飯山線ファン的には「好きな運用」ってのが人ごとにあると思うのですが、私はこの「森宮始発１６２Ｄ→戸狩１６３Ｄ→十日町着」という運用が大好きです。朝の良い光線の中で、自然豊かな信越国境を往復するスジで、ここに飯山色が入れば朝メシいらない･･･んだけど、この運用で飯山色撮れたの１回だけなんだよな。
朝の十日町市街の流れの悪さと個人的なモタモタで１１２３Ｄを追っ掛けそびれるという愚を犯してしまったので、飯山色が１６４Ｄで戻って来るまではちょっと腰を据えて津南界隈で撮影する事に。飯山線は津南の街の町外れを走るので、飯山色を追っ掛ける時はあまり津南周辺で撮影したことはありませんのでね。しかし改めて見上げると、駅に迫る里山の美しさはどうだろう。ライムグリーンに輝く北信妻有のブナの森が春を笑い、山が萌えている。飯山色に執着するあまり、今まで見落としていたものがあったのかもしれないなあ。そして、飯山色の消えた以降の撮り方を模索する時期に来ているのも、事実かもしれません。
ちなみに、「森宮始発１６２Ｄ→戸狩１６３Ｄ→十日町着」の運用は、昼過ぎから「十日町発１８５Ｄ→川口１８６Ｄ→戸狩１４０Ｄ→長野着」という午後の太陽に向かって北信国境を戻るホロ側順光のゴールデンコースでもあります。たぶん飯山線マニア的にはこの運用が一番人気ありそうですが、あなたの好きな運用は何ですか？
雪の季節を知っていると、足早にやってくる春の彩は格別です。
よく見ると、美味そうな山菜がたっぷりあったりします。カタクリの花も可憐ですね。
そうですか。飯山色は期間限定だったんですね。もうすぐということですか。
小海線の国鉄色のタラコもツートンも何時の間にか無くなってしまいました。
JR発足時には特色あるカラーリングが色々と登場しましたが、お金の問題ですかね。
それにしても、足繁くあちらこちらを巡ってらっしゃいますね。
ちょっと前の記事になりますが、｢牛代の水目桜｣の写真には見とれてしまいました。
連休は終わったら飯山、只見辺りを歩いてみるつもりです。
雪国の春の中でも、私は北信妻有の春が好きでして、そういう意味でも飯山線の沿線の風景に惹かれているのもあります。瑞々しいブナ林の芽吹き、遠く雪解ける鍋倉の山並み、滔々とした千曲の流れ。里は桜と菜の花で春を謳歌する北信妻有の風景は、都会の人間にはたまらないものがあります。
飯山線がキハ52や58の時代に、JRの新しい地域色として走っていた飯山色ですが、復刻バージョンとはいえ楽しませてもらいました。どうやら継続はなく塗り戻しは確定のようですが、とはいえ飯山線の沿線風景が色褪せる事もないのですから、また普段通りの飯山線にも行ってみたいとは思います。
桜の時期はあちこちに出掛けてしまいました。牛代の水目桜に過分なお言葉、山と茶畑の暗い緑の中で、朝の日差しを受けた桜が浮かび上がる感じが素敵でした。