(ナンノこれしき@別所温泉駅)
宿に戻って朝食を取り、チェックアウトをする頃には雨が本降りになった月曜日。天気も悪けりゃただ帰るだけになりそうだったので、子供が乗りたがったのもあって別所線を上田まで往復する事に。大正レトロを今に残す別所温泉の駅は、列車を袴姿の観光駅長が見送ります。袴姿を見るとはいからさんが通る@南野陽子を思い出す自分はおっさん(笑)。♪傷付く事に弱虫なんて乙女がすたるもの、ってか。
上田までのキップを購入し、発車時間を少々過ぎた上田行きを待って貰って11kmを30分のショートトリップ。八木沢舞田中野と雨に霞む独鈷山を眺めながら走った後、ぼちぼちと家並みが目立ちはじめて塩田町から中塩田。そして生島足島神社の鳥居を見ながら左に大きくカーブし、車庫のある下之郷で上下列車が交換します。
下之郷は、以前はこの塩田平を南東に向かう西丸子線が分岐していましたが、その名残は駅の片隅にホームとして残っておりますね。今は電車の留置線になっていて、「自然は友達」の2号編成が止め置かれてました。ホーム横の側線には東急7200の「まるまどりーむ号」が待機。日中は1000系の運行が中心なのか、夕方から夜にかけての出番が多いみたいです。
別所温泉から下之郷までは閑散としていた車内も、下之郷から客が増えはじめて大学前、神畑、寺下、そして上田原と座席が埋まるくらいの乗客数に。下之郷で北に進路を取った別所線は上田原で再び東に進路を変えますが、この辺りハンパない急曲線にて車輪がきしみます。昔は14m車が走っていた路線ですからねえ~。ウテシ氏の「転てつ定位~制限20~」のコールに萌えつつ赤坂上から三好町、車窓風景もすっかり街中の風景にて立ち客も目立ちはじめました。なんか、思ったより客乗ってるじゃん!と失礼ながらそう言う感想を持ちましたねえ。
城下を出て赤いトラスの千曲川橋梁を渡ると線路は高架に切り替わり、上田駅に到着します。
上田駅、一面一線ながらローカル私鉄と言うには立派な駅ですよね。
ちょっと機能に偏って無機質のようなホームですが、よ~く見るとホームの窓は上田らしく丸窓なのでした(笑)。
雨も降って寒い一日でしたので、上田の駅で土産物屋を冷やかした程度。返しの別所温泉行きは自然は友達1号、子供が見た瞬間「むしむし!」と言って楽しそうに車体のペイントを眺め出したのでむしむし1号。子供にはこー言う電車って受けがいいみたいですぜ上田交通さん(笑)。返しは大学前までは結構な混雑具合、大学前で長野大学の生徒がどどっと降りてあとはいかにもなローカル風情。じいちゃんばあちゃんが中塩田、舞田で降りてあとは別所温泉までのお客様ってとこでしょうかねえ。
上田駅に飾ってあった別所線存続キャラクター・北条まどか。なにゆえ魔女っ子(笑)。
なんか最近このジャンルって鉄道趣味にも入り込んでるんですけど、やっぱ鉄道ファンもこっち系の人も心根ってのは同じようなもんがあるんでしょうかねえ。
ただ、このキャラクターは地元の絵師さんが作ってるらしく、結構細かい設定があるあたりは意気込みが感じられて読んでて面白かったけどw
丸窓の向こうに、明るい未来が見えるといいね。
上田交通別所線の旅でした。
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