都合10話に亘り、今回の九州サマードライブを振り返ってみたのでありますが、いかがでありましたでしょうか。
10代の後半、まあ大学に入ってからでしょうかねえ。アホみたいに全国の競馬場を巡り、競艇場を回ってきた「旅打ち」という物から、純粋に「旅」に変化して行っている自分の現在の嗜好というものが改めて垣間見えたような気がします。
あと、本当に日本と言う国にはまだまだ行かなければならないところがたくさんあって、まだ海外など行くには早いなと言う気にも改めてなっているところであります(笑)。九州こんだけ回っても、結局佐賀県と長崎県には一歩も足を踏み入れていないわけだし。
●温泉三昧
別府に始まり、阿蘇、霧島の新川渓谷温泉と結局全部温泉宿(世間一般の温泉宿のイメージとは離れているかもしれんが)に宿泊し、道中でもちょこちょこと汗流し(涼み)に入ってたので、15ヶ所くらいは行ったでしょうか。おかげで着ていたシャツには硫黄系の匂いがしばらく染み付いてました(笑)。本編でそれを細かく書いてたらとてもじゃないが書き切れないんで割愛しておりますが、ここでちょこっと本編から漏れたものをピックアップ紹介。
1.いちのいで会館(別府市)
観海寺(かんかいじ)と言う別府の山肌にへばりつくような場所にあり、細い急坂を登り切った場所にありました。ここの白眉は湯の色。こんな色の温泉見たことないです(笑)。絵の具を溶いたようなブルー。露天風呂からは別府が一望出来たらしいが、この日は雨。
2.赤川温泉(大分県久住町)
くじゅう高原の奥地、登山道のどん詰まりに湧く。ここは白濁した硫黄の濃いいかにも温泉らしい温泉なのだが、30℃程度の非常にぬるいお湯。涼やかな温泉と、目の前の滝から吹く涼風に暑さを忘れる。
3.筋湯温泉(大分県九重町)
日本一の打たせ湯(たぶん)。3mから叩き付ける湯が筋のようだから、筋湯と言うそうな。じゃあ打たせ湯が出来るまでは何と言われてたんだろう。ドライブで疲れた腰と肩を中心にメッタ打ちに遭う(笑)。
4.長湯温泉(大分県直入町)
日本一の炭酸泉と言われているそーな。その中の「ラムネ温泉」は、やっぱりぬるい30℃くらいの温泉。入ると体中が炭酸の泡に包まれて、スプライトの中に入っているようなチリチリした非常に不思議な感触に襲われる。
5.殿様湯(指宿市)
薩摩の島津公も温泉保養をしてたらしく、殿様専用の風呂がここにはあったらしい。だから殿様湯。湯船に彫られた「丸に十字」の島津マークがカッコイイ(笑)。そして、異常に熱いお湯でした。
●アホでも分かるいい景色
九州の景色…特に今回は九州中央部だったのですけど、九州中央部というのは阿蘇カルデラの爆発により広く溶岩に覆われております。その溶岩台地の上に広がる大草原の風景は改めて非常に雄大でした。
景色とか風景とか一口に言っても、そうだなあ、例えば京都の古寺の眺めとか、そう言う「わびさび」の部分だと、個人の感情による部分が結構大きいじゃないですか。別に興味のない人には「ふーん」で終わってしまうような。
ひきかえ九州の風景は暴力的(笑)と言うか、いちいち説明する必要がない。「どーだ見てみろ!」然とした、分かりやすく誰が見ても「はいはいきれいきれい」と言う感じの景色が多かった気がしますね。アホでも分かるいい風景。どちらかと言うと日本的じゃない、大陸的な風景だったと思います。
●写真
前々からこのブログでは画像を多く取り入れているのですが(やっぱ書き文字+画像があったほうが分かりやすいでしょ)、今年の春にデジ一眼を手にしてからは拍車がかかった(笑)。安物デジだが、さすがに腐っても一眼だけに結構色々な事が出来るのが面白い。今回の旅ではその画像と言うか「ビジュアル」にこだわってみました。要するに「きれいだなあ、行ってみたいなあ」と見ている側に思ってもらえるように努力をしたつもりです(笑)。技術に関しては何にも勉強してませんのでつたないですが。
●なぜ旅に出るのか
四季があって風土があって、人が暮らし街があって、その中に細やかな生活と自然があって、その間を道や鉄道が走っている。古くから旅に出る事=見聞を広める事と言う考え方や、「かわいい子には旅をさせろ」なーんて言葉がある通り、結局全部がエクスペリエンスな訳です。経験値(経県値)だね。ひっくるめて言えば「社会科のお勉強」でしょう。地理・歴史・公民だね。
別府の湯けむりを上手に生活に取り入れた地獄蒸しは、地政学上から発生した文化。嘉例川の駅の歴史と重厚さは、維新の時代に力を持った薩摩の軍人の一声でルート変更された旧鹿児島本線。開聞岳をランドマークに、本土を起った特攻隊…別に社会化の勉強をするために旅に出ている訳ではないが、旅をしていると自然と社会科の知識が積み上がります。そう言えば、昔から社会科の成績だけは良かったもので(笑)。根本的に好きなんでしょう。好きこそ物の上手。
狭く息苦しい日常だからこそ開放を求めるのは、人の心のバランスを取るのに必要なんじゃないですかねえ。
行ってみたい、見てみたい、やってみたい。今日も地図を見ながら考える。「距離に負けるな好奇心」。JR東海のCMかなんかで使われたキャッチフレーズだったかと思うが…非常にいい言葉だと思いますよ。
こんなに長々とひとつの旅に付いて書いてしまったのは初めてだが(笑)、まあ良かったら感想でも書いて下さい。
おわり。
10代の後半、まあ大学に入ってからでしょうかねえ。アホみたいに全国の競馬場を巡り、競艇場を回ってきた「旅打ち」という物から、純粋に「旅」に変化して行っている自分の現在の嗜好というものが改めて垣間見えたような気がします。
あと、本当に日本と言う国にはまだまだ行かなければならないところがたくさんあって、まだ海外など行くには早いなと言う気にも改めてなっているところであります(笑)。九州こんだけ回っても、結局佐賀県と長崎県には一歩も足を踏み入れていないわけだし。
●温泉三昧
別府に始まり、阿蘇、霧島の新川渓谷温泉と結局全部温泉宿(世間一般の温泉宿のイメージとは離れているかもしれんが)に宿泊し、道中でもちょこちょこと汗流し(涼み)に入ってたので、15ヶ所くらいは行ったでしょうか。おかげで着ていたシャツには硫黄系の匂いがしばらく染み付いてました(笑)。本編でそれを細かく書いてたらとてもじゃないが書き切れないんで割愛しておりますが、ここでちょこっと本編から漏れたものをピックアップ紹介。
1.いちのいで会館(別府市)
観海寺(かんかいじ)と言う別府の山肌にへばりつくような場所にあり、細い急坂を登り切った場所にありました。ここの白眉は湯の色。こんな色の温泉見たことないです(笑)。絵の具を溶いたようなブルー。露天風呂からは別府が一望出来たらしいが、この日は雨。
2.赤川温泉(大分県久住町)
くじゅう高原の奥地、登山道のどん詰まりに湧く。ここは白濁した硫黄の濃いいかにも温泉らしい温泉なのだが、30℃程度の非常にぬるいお湯。涼やかな温泉と、目の前の滝から吹く涼風に暑さを忘れる。
3.筋湯温泉(大分県九重町)
日本一の打たせ湯(たぶん)。3mから叩き付ける湯が筋のようだから、筋湯と言うそうな。じゃあ打たせ湯が出来るまでは何と言われてたんだろう。ドライブで疲れた腰と肩を中心にメッタ打ちに遭う(笑)。
4.長湯温泉(大分県直入町)
日本一の炭酸泉と言われているそーな。その中の「ラムネ温泉」は、やっぱりぬるい30℃くらいの温泉。入ると体中が炭酸の泡に包まれて、スプライトの中に入っているようなチリチリした非常に不思議な感触に襲われる。
5.殿様湯(指宿市)
薩摩の島津公も温泉保養をしてたらしく、殿様専用の風呂がここにはあったらしい。だから殿様湯。湯船に彫られた「丸に十字」の島津マークがカッコイイ(笑)。そして、異常に熱いお湯でした。
●アホでも分かるいい景色
九州の景色…特に今回は九州中央部だったのですけど、九州中央部というのは阿蘇カルデラの爆発により広く溶岩に覆われております。その溶岩台地の上に広がる大草原の風景は改めて非常に雄大でした。
景色とか風景とか一口に言っても、そうだなあ、例えば京都の古寺の眺めとか、そう言う「わびさび」の部分だと、個人の感情による部分が結構大きいじゃないですか。別に興味のない人には「ふーん」で終わってしまうような。
ひきかえ九州の風景は暴力的(笑)と言うか、いちいち説明する必要がない。「どーだ見てみろ!」然とした、分かりやすく誰が見ても「はいはいきれいきれい」と言う感じの景色が多かった気がしますね。アホでも分かるいい風景。どちらかと言うと日本的じゃない、大陸的な風景だったと思います。
●写真
前々からこのブログでは画像を多く取り入れているのですが(やっぱ書き文字+画像があったほうが分かりやすいでしょ)、今年の春にデジ一眼を手にしてからは拍車がかかった(笑)。安物デジだが、さすがに腐っても一眼だけに結構色々な事が出来るのが面白い。今回の旅ではその画像と言うか「ビジュアル」にこだわってみました。要するに「きれいだなあ、行ってみたいなあ」と見ている側に思ってもらえるように努力をしたつもりです(笑)。技術に関しては何にも勉強してませんのでつたないですが。
●なぜ旅に出るのか
四季があって風土があって、人が暮らし街があって、その中に細やかな生活と自然があって、その間を道や鉄道が走っている。古くから旅に出る事=見聞を広める事と言う考え方や、「かわいい子には旅をさせろ」なーんて言葉がある通り、結局全部がエクスペリエンスな訳です。経験値(経県値)だね。ひっくるめて言えば「社会科のお勉強」でしょう。地理・歴史・公民だね。
別府の湯けむりを上手に生活に取り入れた地獄蒸しは、地政学上から発生した文化。嘉例川の駅の歴史と重厚さは、維新の時代に力を持った薩摩の軍人の一声でルート変更された旧鹿児島本線。開聞岳をランドマークに、本土を起った特攻隊…別に社会化の勉強をするために旅に出ている訳ではないが、旅をしていると自然と社会科の知識が積み上がります。そう言えば、昔から社会科の成績だけは良かったもので(笑)。根本的に好きなんでしょう。好きこそ物の上手。
狭く息苦しい日常だからこそ開放を求めるのは、人の心のバランスを取るのに必要なんじゃないですかねえ。
行ってみたい、見てみたい、やってみたい。今日も地図を見ながら考える。「距離に負けるな好奇心」。JR東海のCMかなんかで使われたキャッチフレーズだったかと思うが…非常にいい言葉だと思いますよ。
こんなに長々とひとつの旅に付いて書いてしまったのは初めてだが(笑)、まあ良かったら感想でも書いて下さい。
おわり。
ツボをきっちり押さえてるところはさすがですな。
次回上陸の際には是非事前の連絡を(笑
都濃ワインお土産に買えっての(笑